MarkDown書式で書いたドキュメントをHTMLに変換できるものです。
  基本的にはGit上でドキュメントを管理することを想定して作られていますが、ローカルで編集するだけであれば特に意識する必要はありません。
  フロントエンドもついたSaaS版もあるのですが、変換機能とWebサーブできるコマンドラインツールのOSS版も存在しているので、こいつをインストールします。
  前提環境
  -   マシン: Mac mini 2.6 GHz Intel Core i5  メモリ8GB
-   OS: Mac OS X Yosemite
-   必要パッケージ等: git 2.5.4
  node.js  インストール
    ここからインストーラ落として入れるだけ
  https://nodejs.org/en/
$ node -v  v4.2.6    gitbook  インストール
  $ sudo npm install gitbook-cli -g  Password:  /usr/local/bin/gitbook -> /usr/local/lib/node_modules/gitbook-cli/bin/gitbook.js  gitbook-cli@1.0.1 /usr/local/lib/node_modules/gitbook-cli  ├── bash-color@0.0.3  ├── q@1.4.1  ├── semver@5.0.1  ├── user-home@2.0.0 (os-homedir@1.0.1)  ├── commander@2.8.1 (graceful-readlink@1.0.1)  ├── npmi@1.0.1 (semver@4.3.6)  ├── tmp@0.0.27 (os-tmpdir@1.0.1)  ├── optimist@0.6.1 (wordwrap@0.0.3, minimist@0.0.10)  ├── fs-extra@0.24.0 (path-is-absolute@1.0.0, jsonfile@2.2.3, graceful-fs@4.1.2, rimraf@2.5.1)  ├── lodash@3.10.1  └── npm@2.14.8  $ gitbook --version  1.0.1    初期化
    UserHomeにGitBookというディレクトリを作りそこにリソースを作ります。
$ cd ~  $ mkdir GitBook  $ cd GitBook  # gitbook init  itbook init  Installing GitBook 2.6.7  ・・・・・・・・
〜〜〜〜〜〜〜
・・・・・・・・
info: init book at /Users/mamohacy/Work/GitBook  info: detect structure from SUMMARY (if it exists)  info: create SUMMARY.md  info: create README.md  info: initialization is finished    Done, without error  $ ls -a  .       ..      README.md   SUMMARY.md    SUMMARY.mdに目次を、README.md  にコンテンツを書いていくイメージです。
  コンテンツ作成
    サブコンテンツは直下に置いても良いですが、ファイルやさらなるサブコンテンツの
  ことを考慮し、トップページ以外は別ディレクトリを掘ってREADME.mdを置くと
  わかりやすいです。
  たとえば、下記のようにコンテンツを用意したとすると
~/hogehoge/GitBook  README.md  SUMMARY.md   L docs/       README.md       first.md       second.md       third.md    SUMMARY.mdに下記のように記載すると、docs配下で階層を作れます。
  より実態に近づけるためにさらに配下にディレクトリを掘っても良いかもしれません。
SUMMARY.md
# SUMMARY    * [docs](docs/README.md)    * [first](docs/first.md)    * [second](docs/second.md)    * [third](docs/third.md)    ここでは各コンテンツが下記の通りだとします。
docs/README.md
# docs README  first.md
# first content  second.md
# second content  third.md
# third content    コンテンツのビルド
    トップのSUMMRAY.mdとREADME.md、ならびに各コンテンツが準備できたら
  コンテンツをビルドします。下記のコマンドは上記2つのmdファイルがある
  場所で行います。
$ cd ~/GitBook  $ gitbook build  info: loading book configuration....OK  info: load plugin gitbook-plugin-highlight ....OK  info: load plugin gitbook-plugin-search ....OK  info: load plugin gitbook-plugin-sharing ....OK  info: load plugin gitbook-plugin-fontsettings ....OK  info: >> 4 plugins loaded  info: start generation with website generator  info: clean website generatorOK  info: generation is finished    Done, without error    デフォルトオプションでビルドすると、配下に_bookというディレクトリが作成され、
  そこにHTMLコンテンツが生成されます。
$ ls -l  total 16  -rw-r--r--  1 mamohacy  staff   15  2  2 14:40 README.md  -rw-r--r--  1 mamohacy  staff  119  2  2 18:41 SUMMARY.md  drwxr-xr-x  6 mamohacy  staff  204  2  2 18:55 _book  drwxr-xr-x  6 mamohacy  staff  204  2  2 18:43 docs  $ cd _book  $ ls -l  total 24  drwxr-xr-x  6 mamohacy  staff   204  2  2 18:55 .  drwxr-xr-x  6 mamohacy  staff   204  2  2 18:55 ..  drwxr-xr-x  6 mamohacy  staff   204  2  2 18:55 docs  drwxr-xr-x  7 mamohacy  staff   238  2  2 18:55 gitbook  -rw-r--r--  1 mamohacy  staff  5980  2  2 18:55 index.html  -rw-r--r--  1 mamohacy  staff  1379  2  2 18:55 search_index.json    コンテンツのサーブ(ローカルテスト)
    生成されたHTMLコンテンツをそのままS3に上げたりWebサーバにデプロイすれば
  ブラウザ経由でユーザーに見せることも可能ですが、共同作業を考えた場合それは
  別のやり方でやるべきです(別記事参照)
  GitBookには生成したHTMLコンテンツをlocalhostで試験的にサーブできる機能を
  備えているので、それを使って試験します。
$ gitbook serve  Live reload server started on port: 35729  Press CTRL+C to quit ...    info: loading book configuration....OK  info: load plugin gitbook-plugin-highlight ....OK  info: load plugin gitbook-plugin-search ....OK  info: load plugin gitbook-plugin-sharing ....OK  info: load plugin gitbook-plugin-fontsettings ....OK  info: load plugin gitbook-plugin-livereload ....OK  info: >> 5 plugins loaded  info: start generation with website generator  info: clean website generator  info: OK  info: generation is finished    Starting server ...  Serving book on http://localhost:4000    この状態でブラウザからhttp://localhost:4000にアクセスすると生成されたコンテンツを
  確認できます。
  ビルドオプション
    生成できるコンテンツはHTMLの他にPDF、ePUB、MOBI,JSONなどがあるようです。
  詳しくはGitHubに置かれているGitBookのREADME.mdを参照してください。
  https://github.com/GitbookIO/gitbook
  MarkDownエディタ
    MarkDownのエディタはいくつありますが、ここでは3つ紹介しておきます。
  他にも良いものがあればぜひコメントでご紹介ください。
  Atom
    GitHub社製のテキストエディタAtomにはもともとMarkDownのリアルタイムプレビュー機能がついています。しかもGitHub特有のGitHub   Flavored Markdownに対応。さすが純正(笑)
  MarkDownファイルを開いて、Ctrl+Shift+mでプレビューペインが表示されます。
  ただしUIがちょっと難しい。他でAtomを使っているのであればこのまま使うのが良さそうです。
  Haroopad
    リアルタイムプレビューが有効な軽いエディタ。
  サイドバーとしてMDマークアップツールが出るので、単発で使う分には問題なし。
  Kobito
    このQiitaへの投稿に使っているツールで、これを使うと直接Qiitaに投稿することもできる。
  ただし使った感じMD記法のヘルプもないし、しょっちゅう落ちるので使い勝手はいまいち。
  GitBook Editor
    https://www.gitbook.com/editor/osx
  
  ↓
  ダウンロードして起動すると、SaaS版へのログインとEnterprise版のエンドポイントのどちらかを選ぶ画面が登場します。
  ここで、SaaS版を選び、アカウントがない場合は作成します。といってもこのエディタで作成したドキュメントがSaaS版でいきなりPublishされてしまうわけではないので安心してください。
  ログインするとSaaS版と似たような編集画面が登場し、ローカルにGitBookのリソース一式が作れます。
  GitBookのファイル構成のルールをある程度知っていれば、ファイルリストも表示されるので非常にわかりやすく編集できます。右上から既存プロジェクトのインポートもできる模様。ほかの人がリモートリポジトリで作っているGitBookのソースをcloneしてきて、それをそのままの形でインポートすることが可能なようですが、まだ試せていません。
  新規Bookを作って開くとこんな感じです。完全にSaaS版と同じUIです。
  新規に作成したり、インポートしたプロジェクトは下記のパスに保存されるようです。
  これはUIからは直接調べられないので重要です。
/user/xxxxx/GitBook/Library/import/[book名]
  ローカルの編集もできるとなると、GitBookの編集用エディタとしてはもしかしたら現時点ではGitBook   Editor一択なのかもしれません。
  構成管理できるドキュメントとそのCI環境
    GitBookは名前にGitが付いてますが、スタンドアローンで使う分にはほとんどGitは関係ありません。しかしドキュメントをバイナリではなくコードで書いているので構成管理・差分管理ができるようになります。さらに言えば書いたドキュメントのソースをリモートリポジトリに集めて共同編集することだって可能です。
  となると次に考えたくなるのはCI/CDです。たとえば
-   ローカルで編集したGitBookのソースをGitHub/GitLabリポジトリにpush    (フォークしてPR/MRで実現しても良いかも)
-   リポジトリでWebhookを投げてJenkinsタスクを起動
-   Jenkinsで最新版ソースをcloneしHTMLにビルド
-   出来上がったHTMLをS3にput
  とやれば、ドキュメントの編集は各々がローカルリポジトリで行い、master側にマージされた瞬間にビルド&デプロイが走り、最新版のドキュメントがそのままS3   Directhostingでpublishできます。
  ドキュメントは陳腐化しやすいですし、WordやExcelで行うとまともな共同編集ができない、ルールを守らない奴が登場する、レイアウトやオブジェクトがクライアントのバージョンに依存するなど問題ありまくりですが、GitBook+MD対応エディタでの編集を前提として作成していけば上記のような問題は起こりません。
  次はこの環境の整備を行ってみたいです。
  参考にさせて頂いたサイト
    ↓gitbook試してみた - Qiita
  http://qiita.com/nekogeruge_987/items/46dfb552b33aac4ef9b0
  ↓GitBook/GitHub/CircleCIでメンテ可能な仕様書を書く - Qiita
  http://qiita.com/KeitaMoromizato/items/04ac6058010248b3ce82
  ↓GitBookを使って社内向けの文章を書く -  ハードコイルド・ワンダーランド
  http://weathercook.hatenadiary.jp/entry/2014/09/10/092001
  ↓GitBook 環境を準備してみる  | Developers.IO
  http://dev.classmethod.jp/devenv/install-gitbook/
  ↓第406回 Node.js製のGitBookでお手軽に電子書籍作成:Ubuntu   Weekly Recipe|gihyo.jp …  技術評論社
  http://gihyo.jp/admin/serial/01/ubuntu-recipe/0406
  ↓のんくり日和: GitHub提供のオープンソース・エディタ「Atom」がMarkdownエディタとして素晴らしい!
  http://non-kuri.blogspot.jp/2015/03/githubatommarkdown.html
  ↓AtomがGithub Flavored Markdownのエディタとして使える件について   - 定食屋おろポン
  http://oropon.hatenablog.com/entry/2014/03/28/023820



