2017年8月10日木曜日
Intel、自動運転車を100台製造し、年内テスト開始へ
IntelとMobileyeが開発する自動運転システムは、カメラ、センサー、画像解析機能、マッピング技術、5G通信技術などを搭載する「car-to-cloud」システムになるという。
Intelは3月、約150億ドル(約1兆7600億円)でMobileyeを買収すると発表した。Intelにとっては2015年6月の167億ドルでの米Altera買収に次ぐ大規模買収だ。同社は自動運転市場は2030年までに最大700億ドル規模に成長すると予想しており、「両社の組み合わせは自動運転業界のイノベーションを加速し、Intelを急成長中の完全自動運転車市場でのトップ技術提供者に位置付ける」としている。
Mobileyeは独立子会社としてイスラエルにとどまり、Intelの自動車事業部(ADG)がMobileyeに統合される。Mobileyeの共同創業者、ジヴ・アヴィラムCEOは退社し、同社のアムノン・シャシュアCTOがCEOを引き継ぎ、Intelの上級副社長にもなる。
シャシュア氏は発表文で「われわれの目標は、どんな環境でも走行できる自動運転技術を開発することだ。そのためには多様な地域で車両をテストし、改良する必要がある」と語った。
Intelは100台規模のテスト車両を、米国、イスラエル、欧州でテストする計画。これらの車両には複数のブランド、車両タイプが含まれるとしている。具体的なブランド名は挙げていないが、IntelとMobileyeは1月のCESで、BMWと協力して下半期に約40台の自動運転車を製造すると発表している。
2017年8月7日月曜日
「世界最小のチップ型衛星」が衛星軌道上に送られる
大きな夢に近づく、一歩。
理論物理学者のスティーヴン・ホーキング博士とロシアの実業家ユーリ・ミルナー氏率いる地球外知的生命体探査計画「Breakthrough Initiatives」。2016年には、太陽系からもっとも近い位置にある恒星のケンタウルス座アルファ星に超高速・世界最小の衛星を送ることを目標としたプロジェクトを発表しています。
「Breakthrough Starshot」と名づけられたこのプロジェクトは、2017年7月23日、6基のテスト機を衛星軌道に送ることに成功し、次世代までにケンタウルス座アルファ星に到達するという大目標に向けて一歩を踏み出しました。
今回打ち上げられた、世界最小のチップ型衛星「Sprites」は、わずか3.5センチ四方、重さはたったの4g。
「初めから衛星のサイズ制限を打破することを目指していた」と米Gizmodoに語ったのは、10年にわたってSpritesの設計を率いてきた航空宇宙エンジニアのザック・マンチェスターさん。「衛星として機能しながらもどれだけ小型化できるかが問題だった。課題はどうやって十分なパワーを得て、ごく少量のパワーで地球と通信するのかという点でした」とのこと。
Breakthrough Starshotの今後の目標は、Sprites同様の小型衛星「StarChips」で、光速の5分の1のスピード、すなわち秒速3万7000マイル(約6万km)の移動速度を実現すること。「この速度なら月から地球まで7秒足らずで飛行できる」とSky and Telescopeは報じています。秒速3万7000マイルは、これまでのどんなサイズの衛星にも出せなかった速度です。
現在、もっとも遠くまで行った探査機は、1977年に打ち上げられたNASAのボイジャー1号。数年前に、太陽系外の恒星間に広がる星間空間に到達したばかりです。ボイジャー1号の時速は6万1333km。つまり、Breakthrough Starshotプロジェクトは極小の衛星で同機並みの速度を目指しているわけです。
現在、Spritesは地球低軌道上にいます。打ち上げには、「極軌道打ち上げロケット」(PSLV)と呼ばれるインドの使い捨て打ち上げロケットが使われました。
「Breakthrough Starshotが『アルファケンタウリに到達する』という目標を達するまでに必要な道のりは長大ですが、私たちはその第一歩を踏み出すのです」とマンチェスターさんは言います。
Breakthrough Starshotは近いうちに2個目の衛星をリリースする予定です。
