AuroraがAWS史上最も急成長しているサービスであるということから、今後もAWSはAuroraに力を入れてくるでしょう。今時、システム全体をクラウドに乗せるのに、DBだけCPUライセンスが必要というのは確かに現実的ではありません。商用DBからオープンソースDB、そしてAuroraへの流れは自然な流れなのかもしれません。
  【Keynote1】Amazon   Aurora with MySQL compatibility最新情報~MySQL5.7対応やプレビュー機能の狙い~
    スピーカー
    Sirish Chandrasekaran Principal Product Manager
  なぜAuroraを作ったのか?
    ·          Intuit社の事例
  Auroraとは
    ·          DBをクラウド環境のために再構築
  特徴
    ·          スケールアウト、分散、マルチテナントデザイン
  ·          AWSを活用した、サービス指向アーキテクチャ
  ·          フルマネージドサービス、自動化されたタスク
  ·          ハイエンドDBのような性能と可用性
  ·          オープンソースDBのようなシンプルさとコスト効率
  ·          MySQLやPostgreSQLとの互換性
  ·          利用した分だけ支払うモデル
  ·          マネージドサービスとして提供
  Auroraを入れてもらえれば他は何もしなくていい、というようにしたい
  1.  スケールアウト、分散、マルチテナントデザイン
    ·          コンピュートレイヤをストレージレイヤと分離している
  o     DB専用に作られたログストレージ
  o     ストレージボリュームは3つのAZにすトライピング
  o     各AZに2つずつ、計6つのデータのコピーを保持
  §   AZ+1の障害にも対応可能
  o     Masterとレプリカが同じストレージを参照している
  2. AWSを活用した、サービス指向アーキテクチャ
    ·          エコシステムを利用した構成
  o     Lambda
  §   ストアドプロシージャ、トリガーからLambdaイベントを実行
  o     S3
  §   S3からデータをロードしたり、スナップショットをS3に保存
  o     IAM
  §   IAMロールをDBアクセス管理に利用
  o     CloudWatch
  §   システムメトリクスや監査ログを保存
  3.  フルマネージドサービス、自動化されたタスク
    ·          ユーザ
  o     スキーマデザイン
  o     クエリ作成
  o     クエリの最適化
  ·          AWS
  o     自動化されたフェイルオーバー
  o     バックアップとリカバリ
  o     分離とセキュリティ
  o     自動パッチ適用
  o     定期的なメンテナンス
  ·          時間のかかるDB管理タスクを自動化することで、アプリの改善やビジネスに専念してもらう
  o     AWS史上最速で成長しているサービス
  o     AWSTOP100のうち、3/4が利用している
  §   なぜAuroraに移行したのか?
  §   オープンソースを使っていたユーザ
  §   より高いパフォーマンス(最大5倍)
  §   コストを最大60%削減
  §   簡単な移行。アプリの変更なし
  §   コマーシャルDBを使っていたユーザ
  §   1/10のコスト。ライセンスなし
  §   Cloudシステムとの統合
  §   同等のパフォーマンスと可用性
  o     今のトレンドは、NoSQLからAuroraへの移行
  §   ハイパフォーマンスアプリ用のデータストア
  §   Cassandra(>100nodes)Aurora(~10clusters)
  §   大規模な遺伝子情報を扱う会社が、Auroraに移行することで、10ms未満の読み取りレイテンシと大幅なコスト削減
  パフォーマンス
    ·          MySQL5.6&5.7と比較
  o     R3ベースで約5倍の性能
  ·          リードレプリカレイテンシ
  ·          I/O
  o     RDSの場合
  §   プライマリインスタンス>EBS>EBSミラー
  §   プライマリからレプリカへ
  §   レプリカインスタンス>EBS>EBSミラー
  §   それぞれボリュームが独立しているため時間がかかる
  §   両方のインスタンスで同様の作業負荷が発生する
  o     Auroraの場合
  §   シェアードストレージに書き込むのみ
  §   物理的なIOは発生していない
  §   RDSとくらべて8倍速い
  ·          Auroraでのパフォーマンス向上
  o     DMLスループット
  §   Fast B-tree insert
  §   Z-order spatial indexes
  §   Smart read-node selector
  §   どのノードを読むのが一番早いかを判断
  o     クエリ実行
  §   ハッシュjoin
  §   一部のクエリでは8倍性能が向上した
  o     DDL
  §   パフォーマンスの高い監査機能
  可用性について
    ·          パフォーマンスはDBが正常に稼働しているときに気にすること
  ·          なぜ6つのコピーが必要なのか?
  o     AZ+1の障害に対応する
  §   大規模な環境だと常に何かしらの障害は起きる
  §   AZ障害は運命共同
  §   AZ+1障害にも対応できて、修復も可能である必要がある
  ·          15台までの昇格可能なレプリカ
  o     Masterが失われても10秒以内に昇格できる
  Auroraは簡単
    ·          RDSはたくさんのことを処理してくれる
  ·          さらに64TBまで10GBずつ自動スケールするストレージ
  ·          DBのcloneも簡単にできる
  o     コピーではないので早い
  なぜ安価なのか?
    ·          RDS
  o     シェアードストレージがないので、プライマリ・レプリカごとにストレージが必要
  ·          Aurora
  o     ストレージは1つのみ
  §   このため、RDSよりも30%削減できる
  o     地裁インスタンスサイズにするとさらにコスト削減できる
  移行も容易
    ·          各種マイグレーションツールを用意している
  Auroraの新機能
    1. Multi-Master
    ·          1つのMASTER、15のリードレプリカが現状
  ·          シングルAZなら全部がMasterになる?(要確認)
  ·          Auroraのダウンタイムをゼロにしたい!という要望 ex.ECサイト
  ·          書込みの性能(20万/秒以上の性能が必要)ex.ゲームなど
  ·          継続した書込み可用性
  o     M1接続中に障害発生しても、他のノードへ接続を再接続
  o     シェアードストレージなので影響はゼロ
  2.  パラレルクエリ
    ·          クエリをストレージノードの数千のCPUにプッシュダウン
  ·          Auroraストレージには数千のCPUがある
  ·          ユースケース
  o     OLTPワークロードの分析クエリ
  o     アドホッククエリに対するETLパイプラインを作らなくてよい
  o     複数の分析クエリを同時実行
  3.  サーバレス
    ·          可変ワークロードを持つアプリ用のオンデマンド、自動スケーリングDB
  ·          ユースケース
  o     スケールアップ・ダウン
  o     0からスケール
  4.  パフォーマンスインサイト
    ·          DB管理をしやすくするもの
  ·          DBの負荷を表示するダッシュボード
  ·          ボトルネックの原因を表示
  o     TOP SQL
  5. MySQL5.7 compatibility
    ·          互換性
  o     JSONサポート
  【Keynote2】Amazon   Aurora with PostgreSQL compatibility最新情報~ついに東京リージョンでも利用可能に~
    スピーカー
    Kevin Jernigan Sr.Product Manager
  RDSの歴史
    ·          2006年 S3リリース
  ·          2009年 RDSリリース
  ·          2012年 Oracleサポート
  ·          2013年 PostgreSQLサポート
  ·          2014年 Auroraをアナウンス
  ·          2015年 Aurora with MySQLがGA
  ·          2017年 Aurora with PostgreSQL compatibilityがGA
  これまでのDBはスケールが難しい
    ·          複数の機能レイヤーが1つのアプリケーションになっている
  ·          従来のアプローチ
  o     アプリレイヤでシャーディング など
  ·          RDBをもう1度考える
  o     Cloudでやるならどうするか?
  o     Auroraの誕生
  Auroraをよりよく
    ·          PostgreSQL
  o     オープンソースDBである
  o     20年の歴史がある
  o     コミュニティが所有している
  o     扱いやすいオープンソースライセンス
  o     高性能
  o     標準SQL
  o     12言語でのストアドプロシージャサポート(Java、Rubyなど)
  o     Oracleからの移行先としても採用しやすい
  o     AWS移行ツールによる自動変換率は、OracleからPostgreSQLが最も高い
  PostgreSQL compatibilityが意味するもの
    ·          PostgreSQL9.6 + Aurora
  o     パフォーマンス向上(2~3倍)
  o     可用性(30秒未満でのフェールオーバー)
  o     堅牢性(3AZ6レプリカ)
  o     リードレプリカ(15台まで)
  ·          セキュリティと暗号化
  o     KMS
  o     IAM
  ·          RDSによる管理機能
  ·          データロード・アンロード
  o     AWSマイグレーションツール
  ·          PostgreSQLとの互換性
  o     互換性のためのレイヤーがあるのではない
  o     PostgreSQLの実装をそのまま利用している
  o     互換性に関してはバグはない
  パフォーマンス
    ·          同じサイズのインスタンスで比較
  o     PostgreSQL
  §   3つのEBS
  ·          pgbenchでの比較結果
  o     ピーク性能の1.6倍以上
  o     最多クライアント数で実行した際の2.9倍以上のスループット
  ·          Sysbench出の比較結果
  o     ピーク性能の2倍以上
  o     最多クライアント数で実行した際の5倍以上のスループット
  ·          AWSの見解
  o     保守的に見ても、標準のポスグレよりも2~3倍性能がいいと言える
  ·          スループット比較
  o     DBサイズが10GBから100GBに増えるとどうなるか?
  o     1.8倍から4.4倍違う
  §   GQ版はプレビュー版よりもさらに高性能になっている
  o     DBロードでは、標準の2倍以上速く完了
  §   コピー
  §   バキューム処理
  §   特にAuroraはバキューム処理が早い
  §   標準よりも86%削減できる
  §   Writeの回数が圧倒的に減っているため
  §   インデックス構築
  ·          レスポンスタイム比較
  o     標準に比べて2倍以上短い
  o     スパイクも99%削減
  §   標準はチェックポイント時に跳ね上がる
  §   Auroraはチェックポイントのスパイクはない
  §   標準よりも99%削減
  §   チェックポイントを持たない
  ·          スループット比較
  o     標準に比べて3倍以上一貫した結果が得られた
  ·          リカバリ時間比較
  o     ストレージシステムのリカバリが高速に実行可能
  o     標準よりも97%短く
  §   標準
  §   redoログサイズとともにクラッシュリカバリの時間が増加
  §   redoログ3GBで19秒
  §   redoログ30GBで123秒
  §   Aurora
  §   redoを持たない
  §   極めて高いスループットを維持
  §   3秒以内にリカバリを完了
  パフォーマンスインサイト
    ·          DBの可視化をするダッシュボード
  ·          データサンプリングを自動化する
  o     Top SQLも見れる
  ·          まだプレビュー版
  o     GA提供はまだ
  DBマイグレーションサービス
    ·          AWS DB Migration Service
  o     データ移行の開始まで10分以下
  o     移行中もアプリを実行可能
  o     同種・異種間DBにて移行可能
  ·          AWS Schema Conversion Tool
  o     RDBのコンバート
  o     DWHのコンバート
  o     利用すると評価が得られる
  §   自動コンバートできないものがあれば理由も表示される
  o     様々なターゲットを比較できる
  §   例えば、OracleからどのオープンソースDBがいいかを教えてくれる
  §   MySQLか?
  §   PostgreSQLか?
  Aurora with PostgreSQLについて
    ·          10/24ローンチ
  ·          セキュリティ
  o     KMS
  o     SSL
  o     VPC default
  ·          高可用性
  o     15代のリードレプリカ
  o     高速なクラッシュリカバリ
  ·          高性能
  o     標準の2~3倍のスループット
  ·          運用/互換性
  o     機能レベルでの標準ポスグレとの互換性
  §   10.3もサポートする
  §   メジャーバージョンは3年サポートする
  §   マイナーバージョンは1年サポートする
  直近のアップデート
    ·          GAローンチ(12のリージョン。東京含む)
  ·          HIPAA認証
  ·          暗号化されたRDSスナップショットのインポート
  ·          RDS for PostreSQLから、Aurora PostgreSQLリードレプリカの作成
  o     ダウンタイムを減らすことができる
  ·          Aurora PostgreSQL 1.1リリース(標準9.6.6との互換性)
  今後
    ·          PostgreSQL10のサポート(1か月以内)
  ·          クロスリージョンレプリカ
  ·          アウトバウンドレプリケーション
  ·          マルチマスタ
  ·          サーバレス
  ·          これらは来年早々にはできるようになると思う
  Auroraファミリー
    ·          Aurora MySQLに早く追いついていく
  【Session1】徹底検証!!Aurora   with PostgreSQL compatibility
    スピーカー
    株式会社アクアシステムズ 影山さん
  内容
    ブログへの掲載禁止のため割愛。
  【Session2】マルチリージョンのテレビ会議クラウドをAurora+DMSで実現した話
    スピーカー
    株式会社リコー 井上さん
  関連発表
    サービス全断はダメ、ゼッタイ。途切れないテレビ会議システムを目指して。  ※去年のAWSサミット発表資料
  Ricoh USCとは
    ·          ビジネス向けテレビ会議システム
  ·          専用端末+クラウド
  ·          グローバル
  o     お客様に近い映像配信サーバから届ける
  o     AWSで11のリージョンを使っている
  ·          多拠点つなげる
  ·          2011年からprivateクラウドで運用開始
  ·          2017年に全サービスのパブリッククラウド移行完了
  o     Aurora運用開始
  現構成
    ·          呼制御系
  o     AWSの公式ページに構成図あり
  o     ECSなど活用
  ·          映像配信
  ·          サービス監視
  AWS移行直後の構成
    ·          オンプレからほぼそのままの構成で移行
  ·          MySQL/RDSを1セット配置
  ·          課題
  o     インスタンス数が多い
  §   複数リージョンで協調動作するシステム
  §   データは主に3種類
  §   主リージョンで書き込み、全リージョンで参照
  §   全リージョンで読み書き、主リージョンに集約
  §   SPOFの内向性が必要
  o     フェイルオーバー時間に不満
  §   アプリ対応に限界
  o     ストレージ不足に拡張処理が必要
  o     小サイズのRDSは効率が悪い
  §   5GBで十分なDBもある
  §   GP2ストレージの性能不足、補うには33GB以上が必要!!
  ·          進構成の検討
  o     Auroraの利用
  o     しかし
  §   数が多いため高コストで無駄が多い
  o     そこで
  §   DMSによる柔軟なレプリケーション構成を検討
  ·          DMS
  o     移行を行うマネージドサービス
  §   RDBMSからS3などもできる
  o     一括コピー、継続的コピーが可能
  o     テーブルを取捨選択してコピー可能
  o     スキーマを変換しながらのコピー可能
  ·          DMSとMySQL
  o     変更検知はBinary Logを使用
  §   checksumなし
  o     注意点
  §   文字セットの制限
  §   以下は使えない
  §   utf8mb4
  §   us_ascii
  §   開始点は秒単位の時刻で指定
  ·          最終的なDMS導入決定
  o     想定外の問題はAWSと協力してつぶしていく!!
  新構成と移行
    ·          リージョンごとに1つのAuroraクラスタをマルチAZで設置
  ·          検証
  o     Auroraのサイジング
  o     アプリの機能テスト・性能テスト
  o     ソースおよびターゲットDBのフェイルオーバー
  o     DMSの機能・性能
  ·          検証で分かったこと
  o     機能や性能に問題はない
  o     Auroraのフェイルオーバー追従に課題
  ·          Auroraのフェイルオーバー
  o     マルチAZでは30秒くらいで切り替わる
  ·          クライアントから見た課題
  o     読み書きするクライアントがレプリカにつながってしまう
  ·          対策
  o     JavaアプリはMariaDB Connector/Jを利用
  §   高速フェイルオーバーの恩恵を受けれる
  o     クライアントを修正する
  §   泥臭い修正
  ·          DMSの挙動
  o     ターゲットのAuroraが切り替わる:自動接続
  o     ソースのAuroraが切り替わる:自動接続しない
  §   DMS1.9時点
  ·          対策
  o     DMSタスク監視
  ·          移行手順1
  o     MySQLからAuroraのリードレプリカを用意してレプリケーション
  o     そのほかのDBからもAuroraへレプリケーション
  ·          移行手順2
  o     当日の作業は30分くらい
  §   旧DBからAuroraへのレプリケーション停止
  §   DMSで処理できないDBをダンプから投入
  §   DMSタスク作成&開始
  9か月分かったこと
    ·          Auroraクラスタは毎日作るものではない
  o     開発環境は毎日構築・破棄
  o     Auroraクラスタのスナップショットからの構築は遅い。時々失敗する
  o     Auroraクラスタだけ残してもコストはS3の5倍程度
  o     句ら鵜s他を残し、DBインスタンスのみ毎日構築するようにした
  ·          Auroraアップっグレードとの付き合い方
  o     必須アップグレードは所定の期間内にメンテナンスが必要
  o     20~30秒のダウンタイムが発生
  §   本番環境以外で影響確認したい
  o     旧バージョンのAuroraを顧客が作る方法はない
  §   本番以外で常時稼働環境が必要になる!!
  ·          Zero Downtime Patching
  o     接続を維持したままアップグレードできる機能
  o     DBの使い方によって背教が出る
  §   サーバサイドのプリペアドステートメントが消える、など
  まとめ
    ·          すこしずつ移行するのがおすすめ
  ·          最終形ではない
  o     日々のキャッチアップ
  【Session3】Oracle   DatabaseからAurora with PostgreSQL compatibilityへの移行~orafceの活用による活用事例&メリット~
    スピーカー
    NTTテクノクロス株式会社 勝俣さん
  orafceとは?
    PostgreSQL上でOracleの機能を使えるようにする拡張モジュール  以下が使えるようになる - Data Type - SQL Queries - SQL Functions - SQL Operators - Packages
  意外と多い細かな違い
    ·          Varchar2(n)
  o     Oracle:byte数指定
  o     PostgreSQL:文字数指定
  ·          DATE型
  o     Oracle:年月日時分秒
  o     PostgreSQL:年月日
  メリット
    ·          移植の効率化
  o     ポスグレ標準+orafceがサポートする関数カバー率:34%
  o     実案件で使うだろう関数のカバー率:73%
  【Session4】Oracle   DatabaseからAmazon Auroraに移行するための実践ガイド
    スピーカー
    アマゾンウェブサービスジャパン株式会社 江川さん
  お客様の声
    ·          クラウドにシステム全体を移すのであれば、RDBMSもクラウドネイティブにしたい
  ·          RDBMSもオートスケールさせたいが、CPUライセンスだとできない
  ·          IT予算の多くをOracleライセンスを占めている
  現場の悩み
    ·          業務部門・アプリ開発部門
  o     アプリへの影響はどれくらい?
  o     移行の業務停止は短くしたい
  ·          IT・インフラ部門
  o     業務部門に何をガイドしたりいいの?
  o     従来の管理腫瘍がどう変わる?
  o     移行費用はかけたくない
  決めないといけないこと(5W1H)
    1. What?(対象システムは?)
    2. Why?(移行理由は?)
    3. How?(移行戦略は?)
    AWSの考える6つの戦略
  1.     Re-Host(ホスト変更)
  2.     Re-Platform(プラットフォーム変更)
  3.     移行の複雑さ2位
  4.     Re-Purchase(買い替え)オンプレのOracleを、ライセンス込のRDS   for Oracleへ
  5.     Refactor(書き換え)オンプレのOracleをAuroraに変更する、など
  6.     移行の複雑さ1位
  7.     その分のメリットは大きい
  8.     Retire(廃止)このタイミングで古いDBやシステムを破棄する
  9.     Retain(保持)オンプレを使い続ける(Oracle9iに依存してるアプリなど)
  4. Where?(移行先は?)
    ·          RDS
  o     Aurora MySQL
  o     Aurora PostgreSQL
  §   結合法方
  §   ネステッドループ
  §   ハッシュ
  §   ソートmerge
  §   インデックス
  §   Bツリー
  §   関数
  §   空間
  §   全文
  §   ゾーンマップ
  §   制約
  §   NOT NULL
  §   PK
  §   UNIQUE
  §   FK
  §   CHECK
  ·          Redshift
  o     データウェアハウス用途
  ·          on EC2
  5. When?(期限は?)
    ·          工数見積が必要
  o     工数=移行先との違いの量
  6. Who?(担当者は?)
    ·          工数見積が必要
  o     工数=移行先との違いの量
  移行支援サービス
    ·          計画
  o     AWS CTO Calculator
  ·          移行
  o     AWS DMS
  ·          運用
  AWS DMSとは
    ·          既存DBを最小限のダウンタイムでマイグレーションするサービス
  ·          同種はもちろん異種プラットフォームの移行にも対応
  ·          移行中もアプリケーションは稼働したまま
  o     AWS上にDMS用のAurora起動
  o     移行元のDBとDMSを以下で接続
  §   Internet
  §   VPN
  §   Direct Connect
  o     DB同期が完了したら、アプリ側のDBの向き先を変える(ダウンタイムはここだけ)
  ·          マルチAZ構成が可能
  AWS Schema Conversion Tool
    ·          ソースDBのビューやFunctionをターゲットDB向けに変換
  ·          デスクトップアプリで提供
  ·          できること
  o     自動変換&自動変換の補助
  o     評価レポートの作成
  §   どこができるか色分けされたグラフが出る
  §   緑:自動変換
  §   青:検討が必要
  §   赤:深い検討が必要
  o     アプリケーションSQLにも対応
  事例
    ·          レコチョク
  o     Oracle RACからAurora移行
  §   1000万会員のDB
  o     DMS/SCTリリース前に手動で移行
  o     結果
  §   Auroraによる障害はこれまでゼロ
  §   DBサーバ運用に工数はほとんど咲かなくてよい
  Oracleとの違い
    ·          Objectの主な違い
  o     MySQLのシーケンス
  §   AUTO_INCREMENT属性を付与
  §   NULLまたは0を入れる
  o     PostgreSQLのマテリアライズドビュー
  §   リフレッシュは手動のフルリフレッシュのみ
  §   読み取り専用のみ対応
  o     PostgreSQLのDBリンク
  §   dblink
  §   関数として実装されている
  §   ビューで隠ぺいするのが一般的
  §   postgres_fdw
  o     パーティショニング
  §   MySQL
  §   RANGE、HASH、LIST、KEY
  §   PostgreSQL
  §   RANGE、LIST
  §   v10~宣言的パーティショニング
  §   ストアドプロシージャ/ストアドファンクション
  §   AuroraはJavaプロシージャに未対応
  ·          互換性がないとどうなるのか
  o     文法ERRORになる
  §   地道に対応する
  o     文法ERRORにならず結果が異なる
  §   このパターンが厄介
  結果相違を起こしやすい2大ポイント
    1.     NULLと空文字の扱いの違い
  2.     OracleがSQL標準からずれている
  o     Oracleでは区別しない
  o     MySQLやPostgreSQLは区別する
  3.     対策
  o     ''でgrepするとよい
  o     外部結合した後の||にも注意
  4.     CHARの埋められた空白の扱いの違い
  5.     Oracleは末尾の空白を保持する
  6.     MySQLとPostgreSQLは、末尾の空白を無視する
  トランザクション分離レベル
    ·          数やデフォルトがDBで違う
  バキューム
    ·          postgreSQL独自
  ·          運用設計が必要
  o     今は自動になっている
  【Session5】移行の前には移行アセスメントを~移行難易度や工数を事前に確認する~
    スピーカー
    アマゾンウェブサービスジャパン株式会社 北川さん
  現実では・・・
    簡単にDB移行できないこともある(外字が入っているとか)
  移行前に実施すべき内容
    1.     システムの棚卸
  2.     移行対象DBを使っているシステムの把握
  3.     システム間連携の有無
  4.     データの流れの把握
  5.     障害発生時の復旧プロセス
  6.     そもそもDMSがサポートしているDBバージョン・エディションか?
  7.     移行対象の決定
  8.     ミドルウェアのサポート終了期間の確認(緊急度)
  9.     アセスメントの実施
  10.   プロシージャの数
  o     DDLはSCTで自動変換できる
  o     プロシージャはDCTの自動変換率が比較的低い
  §   SCTで評価レポートを作成する
  §   予想工数が色分けされる
  §   青:1時間未満
  §   黄:4時間未満
  §   赤:4時間以上
  11.   SELECT文の数
  o     自動変換率が比較的低い
  12.   テストの洗い出し、工数確認
  o     SQL解釈の方言で同じSQLでも結果が違う可能性がある
  o     データが正しく移行されたかの確認が必要
  o     テストフレームワークがあればよいが、なければ大変
  o     工数だけで判断しない
  §   重要度と緊急度も考慮する
  13.   移行計画
  o     ダンプツール
  o     CSVアンロード
  o     レプリケーション
  o     DMS
  §   何でもかんでもDMSでやろうとしない
  §   ネイティブの方法がベストな時もある
  14.   事前検証の実施
  15.   選択した移行方法で留意事項を確認
  o     ¥マーク、外字など
  o     同期レプリケーションか?非同期レプリケーションか?
  §   どれくらい時間差があるのか
  §   非同期の場合クラッシュしたらどうするか?
  §   マルチAZ構成
  §   DMSで二重障害が起きるとどこから再開するかが困難
  §   「十分な時間がとれるか?」を再度検討すべき
  16.   スケジュールの策定
  17.   事前検証結果から、移行方法が妥当か確認
  18.   連携状況から他のシステムを含めた影響を確認
  o     本当に並行移行させる必要があるのか?
  o     1日止めれば難易度は下がるのでは?(安全かつ確実)
  §   など
  19.   トラブルを見越したスケジュールを組む
  20.   検証には可能な限り実データを使用する
https://www.yokoyan.net/entry/2018/03/30/220000
 
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