2012年2月29日水曜日

イー・アクセス、容量3GBのクラウド型メールサービス「emobileメール」を無料提供

 イー・アクセスは29日、イー・モバイルのデータ通信端末および音声端末を利用しているユーザー全てに対し、メールボックス容量最大3GBの無料クラウド型メールサービス「emobileメール」を3月1日から提供すると発表した。

 「emobileメール」は、パソコンやスマートフォン、タブレットなど幅広い端末できるサービス。すべての送受信メールは専用サーバー内のメールボックスに保存されるため、複数の端末でメールの閲覧や管理を行うことが可能。

 また、ウイルスチェックや迷惑メールフィルター、自動転送・返信機能など、便利機能にも対応。Android端末向けには、同サービスの専用アプリケーションとして、「emobileメールアプリ」を提供する。

 「emobileメール」のメールアドレスは、ユーザー専用サイト「My EMOBILE」に登録することで取得できる。既に「My EMOBILE」へ登録済みの場合は、再度登録することでアドレスを取
得できるとのこと。

 メールの保存期間は180日間。対応プロトコルはPOP3、IMAP4、SMTP、POP3 over
SSL、IMAP4 over SSL、SMTP over SSLとなっている。

ローソン、24時間無料の無線LANサービス「LAWSON Wi-Fi」を全店に導入

ローソンは29日、スマートフォン用の無線LANサービス「LAWSON Wi-Fi」を開始すると発表した。同社の「Ponta」会員向けに24時間無料・無制限のネット接続を提供する。3月末から、Wi-Fi機器が設置済みの約6,000店舗でサービスを提供し、4月末までに病院内店舗など一部店舗を除く、ローソン全店舗約9,000店で利用が可能となる。

「LAWSON Wi-Fi」は、KDDIとの提携によってローソンが提供するポイントカード「Ponta」の会員向けに提供されるサービス。「Ponta」会員であれば、どの携帯事業者の端末でも無線LAN接続が行える。初回接続時にローソンが提供する「LOWSON 公式アプリ」からIDの登録を行い、2回目以降は自動で接続される。時間や接続回数の制限なく、24時間いつでも利用が可能となる。

「LOWSON 公式アプリ」では、ローソンの新商品やキャンペーンの情報、eコマースで提供する商品のおすすめ情報などが閲覧できるほか、アニメやドラマといった動画、音楽、電子書籍、ゲームといった店頭限定で配信されるコンテンツが取得できる。5月には店舗内にARマーカーを設置して、アニメ「けいおん!」のキャラクターを表示させる「けいおん!×ローソン AR企画」を実施する予定だ。

また、「Ponta」会員の購買履歴をもとに来店者の属性や好みにあった「おすすめ情報」や「お得なクーポン」を提供する。

Android向けアプリは2月28日に提供を開始しているが、Wi-Fi関連の機能については3月末以降にスタートする。iPhone向けアプリは2012年初夏対応予定。

KDDIとの提携として3月1日より以下のサービスを提供する。

  • 「LAWSON Wi-Fi」とは別に「au Wi-Fi SPOT」を全国の店舗へ導入
  • KDDIが展開する「au スマートパス」に対してローソングループから各種クーポンの提供
  • 「HMV ONLINE」や「エルパカBOOKS」といったローソンのサービスへ「au かんたん決済」を導入、携帯料金と合算した支払いが可能になる
  • ローソンHMVによるau スマートフォン向けCDストア「HMV for Lismo」の開設

このほかにローソンでは、NTTドコモ「docomo Wi-Fi」やソフトバンクモバイルの「ソフトバンク Wi-Fi スポット」の導入を予定している。5月から8月末まで「docomo Wi-Fi」は約8,000店舗、「ソフトバンク Wi-Fi スポット」は約7,000店舗で順次展開する。

Wi-Fiサービスによって会員増を目指す

「ローソンの取り組みとして、店舗とお客さまとの接点を強化するために『Ponta』を展開し、着実に会員数が増加している。またスマートフォンが急増するなか、ユーザーのライフスタイルや情報の取り方、買い物の仕方が大きく変化してきていると実感する」

本サービスの発表会に出席したローソン 副社長 執行役員 COO 兼 CVSグループ CEO 玉塚元一氏は、Wi-Fiサービス提供の背景を話す。

現在、同社の売上に対する『Ponta』会員の売上比率は4割ほど。店舗によっては5割を超えるところもあるというが、「全体で5割を超えるところにもっていきたい」と玉塚氏は話す。

「売上に対する、会員比率が5割を超えてくると、お客さまの属性や購買履歴などいろいろな傾向がかなり見えてくる。データをもっと深堀して、お客さまの求めているものをよりタイムリーに提供したい」と、アプリを軸に「Ponta」会員数を増やし、製品開発や顧客ニーズの把握に力を入れていく考えを示した。

2012年2月28日火曜日

Open Web Device オープンソースのモバイル端末プラットフォーム

 米Mozillaは27日(現地時間)、バルセロナで開催中のMobile World Congress
2012(MWC 2012)で、HTML 5ベースのモバイルプラットフォーム「Open Web Device(OWD)」を発表した。オープンソースで開発され、年内に端末が登場するという。

 このプラットフォームはMozillaの「Boot to Gecko(B2G)」を元にオープンソースで開発される。開発の管理や対応アプリのStoreでの取り扱いはMozillaが行う。

 OWDの開発にはモバイルチップベンダーの米Qualcomm が協力するほか、米アドビ・システムズ、米Facebookも参加するという。また、携帯電話のキャリアであるスペインのTelefonica、ドイツのDeutsche Telekomがサポートする。

 OWDはオープンソースでしかもHTML 5をベースにしているため、低価格なスマートフォンを開発することができる。これは南米やアジアなど新興市場で有利と見られる。また、HTML 5対応アプリはOWDだけでなくiOSや
Androidでも動作する。そのためすでに豊富なアプリがあるiOS、Androidに短時間で追いつける可能性がある。