2011年11月4日金曜日

アンドロイド4.0、互換性の向上でアップルに対抗

 米グーグルは10月19日、香港で開催されたイベントでモバイル向けOS(基本ソフト)の最新版「アンドロイド4.0」を発表した。日本ではNTTドコモが11月にも、同OSを搭載する韓国サムスン電子のスマートフォン「ギャラクシーネクサス」を発売する予定。10月14日に登場した米アップルの「iPhone4S」の強力なライバルになる。
 今回発表された最新版はグーグルにとって、スマートフォンとタブレット端末の両市場で覇権を握るうえで、重要なものとなる。
 グーグルはこれまでスマートフォン向けには「2.0系」、タブレット端末向けは「3.0系」と異なるバージョンのアンドロイドOSをリリースしていたが、最新版ではこれを統合した。今後登場するアンドロイド端末の搭載OSはスマートフォン、タブレットともに4.0系になる。
 グーグルがOSのバージョン系列を統合した背景には、アプリケーションの互換性の問題がある。アンドロイドOSは、iPhoneやiPadに搭載されている「iOS」に比べて搭載台数のシェアは上回っているものの、対応アプリの販売金額では水をあけられている。スマートフォンやタブレット端末のアプリ市場でダウンロードされている有料アプリのうち、8〜9割はiOS向けとも言われている。
 iOS向けアプリが強い理由の1つに互換性の高さがある。iPhoneとiPadは基本的に同じバージョン系列のiOSを搭載しているのでアプリの開発がしやすく、ユーザーも互換性をあまり意識せずにアプリを購入できる。一方アンドロイド端末は、スマートフォンとタブレットで異なるバージョン系列のOSを搭載しているため、アプリの互換性が低い。
 こうした互換性の問題が、アプリ開発者とユーザーの双方にとって障壁となっていた。グーグルは新版OSでバージョン系列を一本化。互換性の問題を減らすことで、アプリ市場の活性化を狙う。
 今回の新版は、アンドロイド陣営がアップルに対抗するための有力な武器になり得るだろう。一方で、アンドロイドOSを採用する日本の端末メーカーにとっては、必ずしも手放しで喜べるものでもなさそうだ。
 新版ではOSの操作性や標準搭載のアプリなど、様々な部分で機能強化が図られている。例えば、カメラ機能ではパノラマ撮影や連写モードなどを新たに搭載。セキュリティー機能として、端末の所有者がカメラをのぞき込むだけでロックを解除できる「顔認証技術」も追加された。このほか、端末同士を近づけるだけでアドレスや音楽、動画などを交換できる機能も備える。
 こうした機能の多くは、日本製の携帯電話ではそれほど目新しいものでもない。むしろ日本勢にとっては、フィーチャーフォン(従来型携帯電話)で培ってきた「お家芸」とも言える技術だ。これらの機能がOSの標準として搭載されることは、メーカー間の端末の差別化が難しくなることを意味する。これまで日本勢が優位とされてきた機能の面で、海外勢に追いつかれることになりかねない。
 だからといって、アンドロイドOSがスマートフォン市場の一角を担うようになった今、同OSを「搭載しない」という選択肢はない。アンドロイド陣営とアップルは世界各地で特許紛争を繰り広げており、新版の登場により日本勢がこの争いに巻き込まれないとも限らない。日本のメーカーは皮肉にも、新版の登場で一層、厳しい戦いを迫られることになりそうだ。

【44】タブブラウジング機能の強化

 各ブラウザタブで表示されているWebサイトのために、別々の設定が行えます。長いコンテンツの場合、ユーザーはオフライン閲覧のためにコピーを保存できます。保存されたページを検索して開くには、ユーザーがWebブラウザのブックマークや履歴に含まれている視覚的なリストを参照できます。
 優れた読みやすさやアクセシビリティを確保するために、ユーザーがブラウザのズームレベルを高め、システムのデフォルトのテキストサイズを上書きできます。

【43】レンダリングスピードの向上

 Android 4.0のWebブラウザはAndroid 2.3と比べ、特にページレンダリングのパフォーマンスが向上しています(Android 4.0とは関係ないですが、Nexus SとGalaxy Nexusでは、倍以上のパフォーマンスの違いが出ています)。

【42】ホバーイベント

 開発者は、アプリの手書きジェスチャや手書き図形認識、マウス入力などに、ホバー開始とホバー終了イベントを使用可能です。

【41】ボタンサポート

 マルチボタンポインティングデバイスから入力により、「戻る」や「進む」ボタンだけではなく、異なる第1優先、第2優先、第3優先ボタンを提供できます。

【40】スタイラス入力

 4.0は傾きと距離軸、圧力とモーションイベントプロパティを含む完全なスタイラス入力イベントをサポートします。アプリが異なる入力ソースからのモーションイベントを見分けられるように、APIにはスタイラスや指、マウス、消しゴムのための異なるツールタイプが追加されました。

【39】オーディオリモコン

 4.0のメディアアプリでは、リモートビューに表示される再生コントロールとの統合を可能にする新しいオーディオリモコンAPIを使えます。メディアアプリは、ユーザーがロックを解除し、音楽アプリに移動しなくても、選曲や再生を制御できるように、プラットフォームのロック画面に組み込まれているリモートの音楽再生の制御と統合できます。

 オーディオリモコンAPIを使用することで、あらゆる音楽やメディアアプリをリモコンからのメディアボタンイベントを受信するように登録し、再生状態を管理できます。また、アルバムアートや画像、再生状態、トラック番号と説明、期間、ジャンルのようなメタデータをリモコンに供給できます。

【38】ハードウェアアクセラレーション2D描画

 4.0が動作しているすべてのAndroid端末は、ハードウェアアクセラレーションによる2D描画をサポートします。開発者は、高解像度のスマートフォンの画面で最適なパフォーマンスの優れたUI効果を使用するために、この機能を利用できます。

 例えば、開発者は2Dアクセラレーションによるスケーリングや回転などや、TextureViewなどのアクセラレーション化されたUIやフィルタリング、ブレンディング、透明化などを使用できます。

【37】OpenGL ESテクスチャビュー

 新しい「TextureView」オブジェクトにより、開発者はレンダリングターゲットのUI階層に直接OpenGL ESテクスチャを統合できます。このオブジェクトにより、UI階層内の通常のビューオブジェクトと同様に、必要に応じて動画、アニメーションを含むOpenGL ESレンダリングの表示と操作が行えます。

 TextureViewオブジェクトは、カメラのプレビュー、デコードされた動画、OpenGLのゲームシーンなどを扱うのを簡単にします。TextureViewは、常に通常のビュー階層に完全に組み込まれているという優位性で、GLレンダリングするSurfaceへのアクセスと同等のメリットがあるため、既存のSurfaceViewオブジェクトより強力な表示が可能です。

【36】低レベルのマルチメディアストリーミング

 4.0は低レベルのマルチメディアストリーミングのための直接的なパスを提供します。新しいパスは、プレゼンテーションのためのプラットフォームに渡す前に、メディアのデータを完全に制御する必要があるアプリに最適です。
 例えば、メディアアプリでは現在、任意のソースからデータを取得し、独自の暗号化/復号化を適用し、表示のためのプラットフォームにデータを送信できます。
 アプリは、MPEG-2トランスポートストリーム形式のオーディオ/ビデオコンテンツの多重化ストリームとしてプラットフォームに処理されたデータを送信できます。プラットフォームでマルチプレクサ(Multiplexer)、デコーダ、コンテンツをレンダリングします。
 ビデオトラックがSurfaceかSurfaceTextureのいずれかにレンダリングされる間、オーディオトラックは、アクティブなオーディオデバイスにレンダリングされます。SurfaceTextureにレンダリングする場合、アプリは、OpenGLを使用して各フレームに、後続のグラフィックス効果を適用できます。
 この低レベルのストリーミングをサポートするために、プラットフォームはKhronos OpenMAX AL 1.0.1に基づいて新しいネイティブAPIが導入されています。APIは、プラットフォームの既存のOpenSL ES APIと同じ基本的なサービスに実装されており、必要に応じて、開発者が両方のAPIを同時に利用できます。低レベルのマルチメディアストリーミングのためのツールのサポートがAndroid NDKの今後のリリースで利用できるようになります。

【36】低レベルのマルチメディアストリーミング

 4.0は低レベルのマルチメディアストリーミングのための直接的なパスを提供します。新しいパスは、プレゼンテーションのためのプラットフォームに渡す前に、メディアのデータを完全に制御する必要があるアプリに最適です。

 例えば、メディアアプリでは現在、任意のソースからデータを取得し、独自の暗号化/復号化を適用し、表示のためのプラットフォームにデータを送信できます。

 アプリは、MPEG-2トランスポートストリーム形式のオーディオ/ビデオコンテンツの多重化ストリームとしてプラットフォームに処理されたデータを送信できます。プラットフォームでマルチプレクサ(Multiplexer)、デコーダ、コンテンツをレンダリングします。

 ビデオトラックがSurfaceかSurfaceTextureのいずれかにレンダリングされる間、オーディオトラックは、アクティブなオーディオデバイスにレンダリングされます。SurfaceTextureにレンダリングする場合、アプリは、OpenGLを使用して各フレームに、後続のグラフィックス効果を適用できます。

【35】新しいメディアコーデックとコンテナ

 4.0では、サポートするメディアタイプが増え、開発者が必要とするフォーマットへのアクセスを提供するコンテナのサポートが追加されています。

 高品質の圧縮画像として、WebPコンテンツのサポートがメディアのフレームワークに追加されています。動画の場合、VP8コンテンツのストリーミングをサポートしています。

 マルチメディアストリーミングに関しては、HTTP Liveストリーミングプロトコルのバージョン3とADTS-contained AACのコンテンツのエンコーディングをサポートしています。さらに、VorbisとVP8コンテンツのためのMatroskaコンテナを使用できます。

【34】カレンダーAPI

 4.0のカレンダーアプリでは、プライベート、仕事、学校、ソーシャルなイベントを管理できます。ユーザーの承諾があれば、他のアプリでも、カレンダーにイベントを追加したりリマインダを管理したりでき、複数のカレンダープロバイダのビューを統合します。

 アプリは、ユーザーがより簡単にイベントを管理できるように再設計されています。カレンダーは色分けされ、ユーザーは、左スワイプまたは右スワイプでイベントにズームインまたはズームアウトし、日付とピンチを変更できます。

 共有されたカレンダーのコンテンツプロバイダとAPIは、開発者が自分のアプリにカレンダーサービスを追加することを容易にします。

 ユーザーの権限で、任意のアプリが共有データベースにイベントを追加し、日付、参加者、アラート、および通知を管理できます。また、アプリは他のアプリによって追加されたイベントを含むデータベースからエントリを読み取って、イベントのアラートと通知ができます。

 また、カレンダープロバイダを使用することで、アプリのさまざまなソース、イベントデータ、プロトコルを活用して、ユーザーのイベントを表示・管理できます。他のコンテンツと連携するためにカレンダーのデータを使うこともできます。

 カレンダサービスを利用するには、カレンダーアプリが提供する、作成、表示、およびイベントを編集するためのIntentセットを使用します。これはカレンダーのUIを実装したり、カレンダープロバイダを直接統合する必要はなく、アプリは単にカレンダーのIntentをブロードキャストするだけです。

 カレンダーアプリはIntentを受信すると、適切なUI、およびイベントのデータが入力された画面を起動します。カレンダーのIntentを使うと、リストやダイアログ、ホーム画面ウィジェットなどからアプリにイベントを追加できます。例えば、ユーザーが直接レストランの予約を行ったり、友人との待ち合わせ時間を設定するなどの機能が追加できます。

【33】メール機能の強化

 4.0では、メールを作成する際に、送信先が自動補完されるので、迅速な検索や、よく使うコンタクトの追加の助けになります。頻繁に使用するテキストを簡単に入力するために、ユーザーはクイックレスポンスを作成でき、アプリ内に格納された便利なメニューから、それらを入力できます。メッセージに返信するときは、画面を変更することなく返信と転送を切り替えられます。

 メールアプリには、アカウントやラベルをまたがってメールを閲覧するために便利な、統合メニューが追加されます。ユーザーが検索をしたり、IMAPやExchangeのメールを整理するために、ネストされたメールのサブフォルダや、それぞれの同期ルールもサポートしています。またユーザーは、より速く結果を得るために、サーバ上のフォルダも検索できます。

 エンタープライズ活用のために、メールアプリはEAS v14をサポートしています。EAS v14はEAS証明書認証をサポートする端末のタイプとモード、ABQ文字列を提供し、ローミング中に自動同期を無効にできます。また、管理者は、添付ファイルのサイズを制限するか、添付ファイルを無効にできます。

 サイズ変更可能になったメールのウィジェットは、ユーザーがホーム画面から最近のメールを閲覧でき、作成または返信するためにメールアプリを起動することもできます。

【32】ソーシャルAPI

 ソーシャルAPIを使用してアプリを構築することで、開発者は複数のソーシャルネットワークとコンタクトソースをまたぐことができます。

 ソーシャルAPIは連絡先、プロフィールデータ、ステータスの更新、および写真のための新しい統一された領域を提供しています。任意のアプリまたはユーザー権限を持つソーシャルネットワークは、連絡先を提供し、他のアプリやネットワークからアクセスできます。ユーザー権限を持つアプリは、プロバイダからプロフィールデータを読み取って表示できます。

 またソーシャルAPIは、標準のコンタクトデータだけではなく、大きなプロフィール写真と最近のアクティビティからのフィードバックを含む、任意の新しい種類のコンテンツを格納します。ユーザーが連絡先を呼び出したり、電子メールまたはSMSメッセージを送信するときに、共通のアクティビティとの接触を「タグ付け」するアプリも作れます。

 ソーシャルプロバイダは、最も関連性の高いコンタクトが最上位を維持するように、名前自動補完のような方法で、最近のアクティビティのフィードバックを使えます。

 またアプリは、「ピープルアプリ」から連絡先へのソーシャルな接続を設定できます。ユーザーが連絡先に接続の追加をタッチすると、アプリはソーシャル接続を作成するために必要なUIを表示し、他のアプリが扱える公共のIntentをブロードキャストします。

【31】端末のソーシャル情報をつかさどる「ピープルアプリ」

 システム全体で、ユーザーのソーシャルグループ、プロフィール、および連絡先が互いにリンクされており、簡単にアクセスできるように統合されています。中央に大型のプロフィール写真、電話番号、住所、アカウント、ステータスの更新、ソーシャルネットワークに接続するための「ピープルアプリ」があります。

 ユーザー自身の連絡先情報は、アプリや人々と簡単に共有を可能にする、新しい「自分」プロファイルに格納されています。ユーザーのすべての連絡先は、管理が簡単になるよう、ソーシャルネットワークから統合されたコンタクトを含んだリストに表示されます。システム内のあらゆるところで、プロフィール写真をタップすると、電話番号へのショートカット、テキストメッセージ、その他が、クイックコンタクトとして表示されます。

【30】着信画面でテキストメッセージ操作が

 着信があった際にユーザーは電話に出たりデバイスをアンロックしたりせずに、テキストメッセージで応答できるようになりました。
 ユーザーは、着信画面上でテキスト候補表示のためにコントロールをスライドし、タップして送信し着信を終了します。設定アプリで自分自身のメッセージを追加したり、リストを管理したりできます。

【29】ロック画面でイロイロできるように

 ロック画面では、ユーザーはアンロック以外の動作もできるようになりました。ユーザーは写真を撮るためにカメラを直接起動するか通知画面をプルダウンしてメッセージをチェックできます。
 音楽を聴いているときも、ユーザーは音楽トラックの管理とアルバムカバーを見ることができます。

【28】ノーティフィケーション(通知機能)

 対話的なノーティフィケーションにより、ユーザーは一定数のタッチで、メッセージを受信したり、音楽を再生したり、アプリからのリアルタイムの更新を確認したり、その他さまざまなことが可能になります。

 小画面の端末では、通知は画面上部に表示され、大画面の端末では通知はシステムバーに表示されます。

【27】サムネイルで見られるようになった「マルチタスク」

 Androidの重要な機能「マルチタスク」が、4.0でさらに簡単でより視覚的になりました。「最近使用したアプリ」のボタンは、ユーザーをあるタスクから別のタスクまで即座に切り替えさせるリストを表示します。リストは最近使用されたアプリのサムネイルをポップアップし、サムネイルをタップすることで、そのアプリに切り替わります。

【26】スワイプによる通知、タスク、ブラウザタブの破棄

 4.0では、ユーザーは指による簡単なスワイプで、通知を閉じたり、最近使用したアプリのリストからアプリを減らしたり、Webブラウザのタブを閉じたりできます。

【25】ADTでのUI設計のための「GridLayout」

 新しいレイアウト「GridLayout」は、高速にレイアウトしてレンダリングするフラットなビュー階層をサポートすることで、Androidアプリのパフォーマンスを向上させます。

 階層がフラット化されているため、開発者は論理的に関連のないコンポーネント同士をお互い視覚的に関連付けるためにコンポーネント間のアライメントを管理できます。これにより、アプリのUIを正確に制御できます。GridLayoutは特に、EclipseプラグインのADTにあるドラッグ&ドロップのデザインツールで画面構成しやすいように設計されています。

【24】モジュール共有ウィジェット「ShareActionProvider」

 4.0のUIフレームワークには、開発者が迅速にアプリのアクションバーで標準的な共有機能とUIを埋め込むことを可能にする新しいウィジェット「ShareActionProvider」が含まれます。

 開発者は、単にメニューにShareActionProviderを追加し、必要な共有アクションをIntentに設定します。システムは、共有Intentを処理できるアプリのリストを構築し、ユーザーがメニューから選択するとIntentを飛ばし、残りを処理します。

【23】ホーム画面にフォルダとお気に入りトレイが追加、ウィジェットがリサイズ可能に

 新しいホーム画面では、ユーザーがアプリやショートカットをドラッグするだけでフォルダを作成できます。すべてのアプリのランチャーから、ユーザーは単にアプリの情報を見たり、すぐにアプリをアンインストールするためにドラッグしたり、またはプリインストールされたアプリを無効にしたりできます。

 小画面端末のホーム画面には、すべてのホーム画面上にカスタマイズ可能なお気に入りトレイが存在します。ユーザーは任意のホーム画面から、アプリ、ショートカット、フォルダ、その他重要な項目に簡単にアクセスできます。

 また、ホーム画面のウィジェットはサイズ変更が可能になり、ユーザーがより多くのコンテンツを表示するために拡大したり、スペースを節約するために縮小したりするといったことが可能になりました。

【22】フォントの書体も変わり、より洗練されたUI

 4.0では、システム全体にわたり共通アクションとシンプルなユーザーナビゲート機能、直感的なジェスチャ機能を持つようになりました。また、システム全体で操作のフィードバックとしてアニメーションを持つようになりました。高解像度画面用に最適化された書体は、読みやすさを改善しています。

 システムバーの仮想ボタンは、バック、ホームおよび最近使用したアプリを表示する役割を果たします。システムバーおよび仮想ボタンはすべてのアプリ上に表示されますが、全画面表示アプリでは暗く目立たないように表示できます。

 スクリーンの上(もしくは、下)に表示されるアプリのアクションバーでアプリのコンテキストオプションにアクセスできます。

【20】画面を見ずとも操作を可能にする「探索タッチモード」

 4.0では、ユーザーが画面を見ないで端末操作ができる「探索タッチモード」が追加されました。

 一度画面に触れると、UIコンポーネントを識別する音声によるフィードバックが行われ、同じコンポーネントの2回目のタッチは通常のタッチイベントになります。「探索タッチモード」では、専用ハードウェアボタンあるいはトラックボールではなく、システムバー内のバーチャルボタンを使用します。

【21】イベントのコンテキスト情報を追加する「アクセシビリティレコード」

 アクセシビリティ機能が有効になっている場合、探索タッチモード、スクロール、テキスト選択のためのアクセシビリティイベントが追加されます。これらや他のイベントのために、4.0のAPIはイベントのコンテキストに関する追加情報を提供する「アクセシビリティレコード」と呼ばれるオブジェクトを追加できます。

 アクセシビリティレコードと関連するAPIを使用して、アプリはイベントに関連付けられているビュー階層にアクセスできます。アプリは親ノードと子ノード、利用可能な状態、サポートするアクション、画面位置など、多くのキープロパティの問い合わせができます。

 また、フォーカスと選択状態の管理するために特定プロパティの変更要求ができます。例えば、画面内テキスト検索などの便利な機能を追加するために、これらの新しい機能を利用できます。

【19】読めるものをすべて音声で読み上げる「スクリーンリーダ」

 新しいアクセシビリティ機能を使用するには、初めにセットアップを行います。セットアップの簡単なタッチジェスチャ(画面内の正方形のポイントをタップする)の後、アクセシビリティ機能が立ち上がり、セットアップのチュートリアルが開始されます。

 いったんアクセシビリティ機能を立ち上げると、「スクリーンリーダ」はスクリーン上で読めるものをすべて音声で読み上げます。 Webブラウザは、お気に入りのWebコンテンツを読み取り、サイトをナビゲートするためのスクリプトベースの「スクリーンリーダ」をサポートしています。

 開発者は、4.0のAPIによってハードウェアボタンを持たないデバイス上で自身のアプリのユーザー体験を向上させられます。特に、「スクリーンリーダ」のようなアクセシビリティサービス用に、簡単なナビゲーションやフィードバック、豊富なUIを表現するために、ウィンドウのコンテンツを問い合わせる新しいAPIがあります。

【18】仮想ボイスメールAPI

 共有ボイスメールプロバイダとAPIで、開発者は統合されたボイスメールストアにデータを追加するアプリを構築できます。ボイスメールが表示され、電話アプリの「コールログ」タブで再生できます。

【17】ビジュアルボイスメール

 電話アプリの「ビジュアルボイスメール」機能は、着信メッセージ、音声トランスクリプション、複数のプロバイダからオーディオファイルを統合しています。開発者は、ビジュアルボイスメールの受信箱に、ボイスメッセージを追加するために、自身のアプリと電話アプリを統合できます。

【16】テキストスピーチAPI

 テキストスピーチAPIにより、開発者はTTS(Text-To-Speech)エンジンを書いて、TTS機能を要求するすべてのアプリで利用できます。

【14】スペルチェッカーが統合されたテキストサービス

 4.0では、アプリが辞書などの使用可能なテキストサービスを参照し、修正や似た単語の提案を行う単語サジェストのためにスペルチェックを行えます。エラーに下線を付け、置換ワードを示唆するので、より簡単にスペルミスを修正できます。

 タップすると、複数のスペル候補から選択して単語を修正し、辞書への追加も行います。ユーザーは、正しく表示されている候補からタップで選択できます。特殊な機能や言語を追加するために、ユーザーはダウンロードしたサードパーティ製の辞書、スペルチェッカー、および他のテキストサービスをインストールできます。

 テキスト入力時は、2重入力されたような文章をハンドリングしたり、デフォルト装備の辞書セットにより表示候補を絞り込んだりして、サジェスト表示スペースを小さくします。単語サジェストも改善され、サジェストリストは一度に3つの単語だけを表示するように簡略化されています。

 テキストサービスは使用可能なIMEに依存していないため、開発者はプラットフォームにプラグインする辞書やサジェストエンジンを作成、配布できます。アプリがテキストサービスからリクエストを受け取った際、例えば単語サジェストなら、むしろそれらを表示するためにIMEに頼るよりも、直接テキストビュー内の専用サジェストポップアップウィンドウを表示できます。

【15】音声認識

 4.0には、連続的な「オープンマイク」とストリーミング音声認識機能が追加されました。

 新しい音声入力エンジンにより、ユーザーが望む言語を使用し、望む長さのテキストを作成できます。ユーザーは必要に応じて均等な間隔で一時停止する、長時間連続して話すなどして、正しい文章を作成するために句読点も指示できます。音声入力エンジンはテキストを入力し、灰色の下線で聞き取りエラーを強調します。入力後、ユーザーは下線付きの単語をスペルチェック機能を使用して正しく修正できます。

【13】スクリーンショット

 ユーザーはスクリーンショットを取ることで、より簡単に画面上にあるものを共有できます。ハードウェアボタンでスクリーンショットを撮影して、ローカルに保存できます。その後、ギャラリーアプリなどで表示、編集、共有できます。

【12】ギャラリーアプリと写真エディタ

 ギャラリーアプリは、大量ファイル管理のために再設計されたアルバムレイアウトで、大きなサムネイルを含む、たくさんのアルバムを表示します。アルバムを並べ替えるには、時間、場所、人、およびタグなどの多くの方法があります。写真や動画を撮影後、ユーザーはメール、テキストメッセージ、Bluetooth、ソーシャルネットワークなどに、カメラ内のサムネイルをタップするだけで共有可能です。
 またギャラリーアプリには、写真エディタが含まれています。ユーザーは、トリミングや回転、レベルセット、赤目補正、エフェクトの追加などいろいろな編集が可能です。
 ギャラリーアプリはホーム画面のウィジェットにも使えます。ユーザーは直接ホーム画面上で写真を見ることができます。ウィジェットは選択したアルバム、シャッフルされた画像、または単一の画像を表示できます。ホーム画面にウィジェットを追加した後、ユーザーは表示させたい画像を写真スタックをフリックして検索し、ギャラリーでそれを表示させます。

【11】画像・動画を面白くする「ライブエフェクト」

 「ライブエフェクト」は、カメラアプリでキャプチャされた動画に面白さと楽しさを加える、グラフィカルなエフェクト集です。ビデオを撮影したり、Googleトークのビデオチャットを使用したりするときに、背景などを変更できます。
 また、動画撮影中の顔にエフェクトを追加するために顔認識エンジンとGPUフィルタを使用するモーフィングエフェクトのセット「変顔」エフェクトもあります。例えば、以下のような小さな目、大きな口、大きな鼻、顔の押しつぶしなど、多くの効果を使用できます。
 開発者は、OpenGL ES 2.0のテクスチャとして渡された任意の画像へ豊富なエフェクトを適用できます。色レベルや明るさ、背景の変更、シャープ、トリミング、回転の調整、レンズのゆがみ、またはその他のエフェクトを適用できます。変換はGPUで処理され、ディスク、カメラ、またはビデオストリームからロードされた画像フレームを処理するために十分な速度で処理されます。

【10】パノラマモードなどカメラ機能の強化

 4.0の新しいカメラ機能により、ユーザーは写真撮影の際の、連続フォーカス、ゼロシャッターラグ(ZSL)による露出が行えます。また、連続撮影の速度向上、手ぶれ補正ズームにより、より美しい写真や動画を撮影できます。動画撮影中は、画面をタップすることで動画と同じ解像度でスナップショットを作成できます。
 開発者は、アプリにカメラのプレビューでカスタム計測領域を設定でき、それらの領域内でホワイトバランスと露出を動的に管理できます。フォーカスと画像処理を簡単にするための顔認識サービスは、プレビューで顔を識別・追跡し、それらの画面座標を返します。
 組み込みの顔認識エンジンはフレーム内の顔の位置を判別し、自動的にフォーカスを合わせることで、人の写真をきれいに撮影できます。さらに、プレビュー画像で顔をタップすることで、フォーカスを合わせられます。
 大規模なシーンを撮影するために、シングルモーションパノラマモードも導入されています。このモードでは、ユーザーは、露出を開始し、必要に応じてゆっくりカメラをターンさせることで広い視野を撮影します。カメラは、1つのパノラマ写真に広い景色全体を写しこめます。

【9】顔認識によるアンロック

 4.0は、端末保護のためにフェイスロック解除を導入しました。フェイスロック解除は、自分の顔で自分のデバイスのロックを解除する新しい画面ロックオプションです。顔を登録し、デバイスのロック解除をするときに、登録した顔を認識するために内部で顔認識技術を利用しています。ユーザーは単にデバイスを顔の前においてフェイスロック解除を行うか、PIN入力またはパターン入力で解除をします。

【8】カメラのデバイスポリシー管理

 4.0には、デバイスポリシーマネージャを使用してデバイスを管理する管理者用の新しいポリシーコントロールが追加されました。管理者はカメラを使われることに対し神経を配らなければならないような環境で作業しているユーザーのために、リモートから管理対象デバイスのカメラを無効にできます(盗撮などの防止のために)。

【7】証明書/認証情報の管理

 4.0のアプリは、認証と安全なセッションの管理が容易になります。新しいキーチェインAPIと、その基盤となる暗号化されたストレージによって、アプリは秘密鍵とそれに対応する証明書チェインを格納および取得できます。

 どのようなアプリでもユーザー証明書とCAを安全にインストール、格納するためにキーチェインAPIを使用できます。

【6】自身のVPNソリューションを構築

 開発者は、プラットフォーム上で新しいVPNのAPIと基盤となる保護された資格情報ストレージを使用して、自身のVPNソリューションを構築・拡張できます。

 ユーザーの承諾があれば、アプリはアドレスとルーティングルールを設定し、パケットを発着信し、リモートサーバに安全なトンネリングが行えます。企業はL2TPとIPSecプロトコルへのアクセスを提供するプラットフォーム標準のVPNクライアントも利用できます。

【5】アドレス空間レイアウトのランダム化

 システムとサードパーティ製アプリをメモリ管理問題から保護するために、4.0では「アドレス空間レイアウトランダム化(ASLR)」を提供します。

【4】ネットワークデータの管理

 Android 4.0では、ユーザーは実行中のアプリがどれぐらいネットワークを使用しているかを見ることができます。また、ネットワークのタイプにより通信量を制限し特定のアプリのバックグラウンドでの通信を無効にできます。
 設定アプリでは、カラフルなグラフをネットワークごと(携帯電話網またはWi-Fi)に表示し、各実行中のアプリによって使用されるデータの量を示します。ユーザーはデータプランに基づき、必要に応じ警告レベルまたは厳しいデータ利用制限を設定したり、完全にモバイルデータ通信を無効にしたりできます。
 こうしたことから、開発者は、ユーザーが設定したネットワーク利用制限に従うようにアプリを設計する必要があります。アプリが、その目標を達成できるように、4.0のSDKにはネットワークAPIが用意されています。
 ユーザーがネットワークを切り替える、または設定された制限に達すると、アプリはプラットフォームにネットワークの種別と可用性を問い合わせることができます。開発者は、動的にネットワーク接続を管理し、ユーザーにとって最高の体験となるよう、この情報を使用できます。
 またIntentの新機能によって、設定アプリから直接取り出した情報を基に、自身のアプリ内にカスタムなネットワークとデータ使用量のオプションを構築しユーザーに公開できます。

【3】Bluetooth接続で健康管理アプリ開発

 「Bluetooth Health Device Profile(HDP)」は、Bluetooth経由で病院、フィットネスセンター、家庭などのワイヤレス医療機器やセンサに接続できる機能です。さらに4.0では、より高品質のBluetoothオーディオデバイスに接続するために、「Bluetooth Hands Free Profile(HFP)1.6」もサポートしました。
 開発者は、病院のセンサ、フィットネスセンター、家庭などのワイヤレスデバイスとの通信にBluetoothを使用する健康管理アプリを構築できます。HDPソースデバイスからデータを収集・管理し、記録システム、データ分析サービスのようなバックエンドの医療アプリにデータを送信できます。
 また、近くのデバイスを検出し、データチャネルまたはストリーミングデータチャネルを確立し、データ伝送を管理するためにもBluetoothを使用できます。心拍数モニタ、血圧計、体温計、体重計などのコンティニュア・ヘルス・アライアンス認定デバイスからのヘルスデータを取得・解釈するために任意のIEEE 11073マネージャを供給できます。

【2】Wi-Fi経由で直接つながる「Wi-Fiダイレクト」

 「Wi-Fiダイレクト」は、近くのAndroid搭載端末のWi-Fiを発見して、Wi-Fi経由で直接接続するための機能です。インターネット接続やホットスポット、テザリングは不要です。

 開発者は、ユーザーが写真や動画、音楽などのメディアファイルを端末に接続してインスタント共有したり、ビデオ端末やオーディオ端末からストリーミングしたり、プリンタに接続して印刷したりする機能をアプリに組み込めます。

【1】NFCでデータを共有する「Androidビーム」

 「Androidビーム」は、NFC対応デバイス間で共有を行うための機能です。ユーザー同士が2つのNFC対応のデバイスを接触することで簡単に、お気に入りアプリ、コンタクト、音楽、動画など、ほとんどのコンテンツを交換可能にします。デバイス同士が数センチ範囲内にあると、システムはNFCの接続を設定して共有のためのUIを表示し、ユーザーは画面をタッチすることで共有が行えます。
 例えば、ユーザーは連絡先を交換したり、マルチプレイゲームを開始したり、チャットやビデオ通話に参加したり、写真や動画などを共有したりできます。アプリを共有する場合、Androidマーケットのアプリ詳細ページへのリンクを送ります。リンクが送られた端末上のマーケットアプリは詳細ページを起動し、ユーザーはアプリを簡単にダウンロードできます。
 開発者は、ゲームのスコア、マルチプレイゲームの初期化、チャットの開始などを行うために、Androidビームをアプリに組み込めます。またアプリは、共有されるデータと、それがどのように処理されるかを完全に制御できるため、ほとんどすべての相互通信が可能になります。大きなデータの場合、ユーザーにペアリング画面を表示せずにBluetooth経由でもデータを転送できます。

2011年10月31日月曜日

Updated EasyRa1n Jailbreak iPhone 4 iOS 5

Starting Today you will be able to unlock and untethered jailbreak iPhone 4 and 3Gs iOs 5.0 and iOS 5 using the new version of EasyRa1n. EasyRa1n is a easy to use jailbreak and unlock iphone 4/3Gs 5.0 and iOS 5 tool developed by Fast Unlock iPhone Team.

Just as promised last week, the FastUnlockiPhone.com Team released a few houers ago a new version of untethered jailbreak and carrier unlocking tool EasyRa1n that now works with iOS5 and iOS 5. The updated tool, however, won't work with the iPad 2 due to baseband optimizations performed by Apple. So basically, this version of EasyRa1n only works for iPhone 3Gs and 4 owners running iOS 5 and iOs 5 and willing to unlock their phones.

To Jailbreak and Unlock Your iPhone Visit The Official Website www.EasyJailbreakiPhone.com

In this vast land of the kingdom of iPhone, there are many who feel that the stock firmware and settings of the iPhone, just aren't enough. Thus, the "Jailbreak and Unlock" was created.

This gives you access to the root folders and files of the iPhone allowing for complete customization and installation of 3rd party applications and you will be able to use your iPhone on any GSM network worldwide.

FastUnlockiPhone.com, the original iPhone unlocker, has released a new tool called EasyRa1n, that will jailbreak all Apple "touch" devices, on firmware iOS 5 and 5. It works similar to fastsn0w, but uses a different exploit than fastsn0w have used. It is said to be very fast, with no restore needed. So far, the software is only available for Windows and Mac but Linux version is on the way.

The latest version of EasyRa1n Untethered jailbreaks iOS 5 and iOS 4.3.3 for every iOS device except the iPad 2, which still hasn't been cracked by a non-userland exploit. It downloads all the files it needs right from Apple's servers, then caches them for future use.

Well, it will and now it works if you're trying to unlock and jailbreak iOS 5. If you want to unlock and jailbreak open Apple's latest and great version of its mobile operating system, you'll need to grab the IPSW file either from some digital house of ill repute, or alternatively, Apple's center..

One of the interesting updates is that EasyRa1n will automatically fetch the important pieces / files directly from Apple and then caches them so that it never needs to re-fetch them again, precisely there will no need to select of refer to ipsw selection, however, you still have the option in EasyRa1n to select ipsw manually in case you don't have internet connection or in iOS beta cases. Moreover, EasyRa1n will detect the best available solution for your iDevice (untethered jailbreak and unlock iphone 4/3Gs iOs 5 and iOS 5/4.3.5/4.3.3).