各行に表示させるアイテムの準備
まずは画像(Bitmap)とテキスト(String)を1つ持つアイテム用のクラスを用意します。ここではCustomDataクラスとします。
今回は説明のために簡易的にメンバに1つずつ持たせましたが、もちろん画像や文字列を複数表示させることは可能です。
そして、このアイテムを表示するレイアウトファイル(xml)も合わせて準備します。リストの各々の行のレイアウトということになります。
ArrayAdapterクラスの継承
さて、アイテム用のクラスが用意できたらそれらを扱うArrayAdapterクラスを準備します。
前回はArrayAdapter<String>のように文字列だけを表示していましたが、今回は独自のアイテム用のクラスCustomDataを扱えるようにArrayAdapterを継承して準備します。
CustomAdapterという名前で作ってみます。
getViewメソッドでListViewの各行に表示するアイテムを返すことになります。ですので、このgetViewメソッドをオーバーライドしてCustomDataクラスから必要なデータを取り出してViewを作る処理を記述します。
getViewメソッドは各行を表示しようとした時に呼ばれます。どの行を表示しようとしているかは引数のpositionで分かります。
まずはgetItemメソッドを利用してListの中から表示しようとしている行のアイテムを取得します。
次にconvertViewがnullかどうかを判断しています。スクロールするほどの行がある場合、メモリーの消費を抑えるためにViewを使い回します。そのためnullでない場合は使い回して、nullの場合のみ新しくViewを生成します。
あとはそのViewの各要素にitemのメンバに用意している画像と文字列をセットすればOKです。
表示してみる
さて、表示するアイテムのクラス、ArrayAdapterの準備が完了しました。 あとはそのアイテムのクラスのListを作成して、新しく作ったArrayAdapterの継承クラスのコンストラクタに与えて生成します。 そしてListViewのsetAdapterメソッドでセットすれば完了です。