bind関数の仕様
bind関数はFunction.prototypeに属し、新たな関数を生成して返します。
下記で仕様を見ていきます。
その1:thisを強制変更する
第一引数は関数内で参照されるthisを置換えます。
bind関数を使う事で本来ネコが持っていないgreet関数が使えます。怖可愛いですねぇ。。
ん、コレって既視感を覚える、と思った方、Yesです!
そう、前回やったcall関数にクリソツなんですね!
大きな違いとしては
call関数は関数を実行するのに対し、
bind関数は新たな関数を生成して返すんですね。
その2:引数を予約する
bind関数は第二引数以降も取る事が出来ます。
第二引数以降は引数の予約に使われます。
上記のようにMath.max関数を流用して、あらかじめ第1〜3引数を特定値200,300,400で占有させたneoMax関数を生成出来ます。
call/apply関数の時は 「汎化」 という言葉を使いましたが、
このように引数を予約して生成された関数は 「特化」 されると言って良いのではないでしょうか?
部分適用
特化関数の生成をちょっと掘り下げましょう。
bind関数の引数予約を使うと部分適用が簡潔にできます。
ビフォーアフター的にbind関数を使うケース、使わないケースを見ていきましょう。
bindをつかわない部分適用
第二引数であるyが無ければ新たな部分適用された関数を返します。
次はbindをつかったパターンも見ていきます。
bindをつかった部分適用
と、簡潔に書くことができます。
ただし、気をつけるポイントとして
bind関数を使う場合はadd関数内部では部分適用が意識されていません。
別の場所で実行された処理がadd関数を流用して特化関数を作成しているという事がひとつの特徴になっており、
どれが正解という訳ではないですが、プログラムの文脈に即した使い方が出来るように配慮しておく事が大事かなと思います。
カリー化について
もともとのポストで部分適用とカリー化について誤解があった状態で内容記述していた為、改めて整理しておきます。
カリー化 (currying, カリー化された=curried) とは、複数の引数をとる関数を、引数が「もとの関数の最初の引数」で戻り値が「もとの関数の残りの引数を取り結果を返す関数」であるような関数にすること(あるいはその関数のこと)である。from wikipedia
下記のような感じですね。 ご指摘いただいた皆様には心より感謝申し上げます。。
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