アメリカ・マサチューセッツ州の母親が13歳の息子にスマホを与える際、息子に迫った18の約束が話題となっている。お落とし穴が多いスマホの世界に入る息子への母からの愛情いっぱいのメッセージだ。「スッキリ!!」はきのう2013年1月8日に東京新聞の記事として紹介したが、視聴者から「詳しく知りたい」という問い合わせが相次ぎ、さらに詳しく伝えることになった。
「向き合って言えないことはメールしない」「携帯は生き物でもあなたの一部でもない」
母親はジャネル・ホフマンさんといい、息子のグレゴリーくんに昨年のクリスマスに欲しがっていたiPhoneをプレゼントしたのだが、これに「使用契約書」が付けられていた。前置きに「メリークリスマス。あなたは今からiPhoneを持てますが、テクノロジーに振り回されることなく、健康でしっかりとした青年に育てるのが私の役目」と書き、18のルールが並ぶ。内容は長いので、エッセンスにしてみると――
(1) このiPhoneは私が買った。あなた(息子)に貸している。
(2) パスワードは私が管理する。
(3) これは電話。鳴ったら出ること。
(4) 学校がある日は午後7時半、週末は9時に親にあずけること。
(5) 学校に持って行ってはいけない。メールする友だちとは直接話しなさい。会話は人生のスキルです。
(6) 破損したら、修理はあなたの責任。
(7) ウソをついたりバカにしたり、人を傷つけることにテクノロジーを使わない。
(8) 面と向き合って言えないことはメールで送らない。
(9) 友だちの親の前で言えないことをメールしてはいけない。
(10)ポルノ禁止。情報は私と共有。知りたいことは私かパパに聞いて。
(11)公の場では電源を切るかマナーモードにする。
(12)大事な部分の写真をやりとりなどしないこと。インターネットは巨大で強力。消すのは難しい。
(13)写真やビデオのすべてを記録する必要はない。自分自身の体験を大切に。体験は永遠に残るもの。
(14)ときどき家に置いていきなさい。携帯は生き物でもあなたの一部でもない。これなしでも暮らしていける。取り残されるのを恐れず、器の大きい人間になりなさい。
(15)いい音楽をダウンロードして聴きなさい。視野を広げなさい。
(16)ワードゲームやパズル、知能ゲームで時々遊びなさい。
(17)上を向いて歩きなさい。周囲の世界に目を向けなさい。会話をしなさい。グーグルで検索をしないで思考しなさい。
(18)約束を守れなかったら没収します。もう1度話し合い、はじめからやり直しましょう。あなたと私は常に学んでいるチームメイトです。一緒に答えを出していきましょう。
司会の加藤浩次「43歳のボクが、ハイといいそうですね」
宮崎哲哉(評論家)「自由と規律。また過度に依存しないように、なくても人生はあるとネットの入口と出口を押さえている。よほどちゃんとしてないとできない」
大沢あかね(タレント)「親としては考えさせられる。自分でも見ちゃう。大人も原点に返れる」
ロバート・キャンベル(東大教授)も「アメリカでは親が監視して止めるというのが限界にある。子どもを信頼して、明文化して互いに折合っている」とべた褒めだった。
キャスターのテリー伊藤「とくに13から17だね。こういうことが感性を磨く」
加藤「検索せずに思考しなさいって、自分でもそうだなと思う」
宮崎「記憶の外部化といって、何でも記録していると記憶の意味が薄れていく。これもきちんと押さえている」
加藤は「この契約されたら、ボクは検索しちゃいますね」
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