Gartnerのデータによると、2016年第4四半期のスマートフォン販売台数は前年同四半期から7%増の4億3,153万台となっている。
Appleは2015年第4四半期以降、4四半期連続で前年同四半期から販売台数を減らしていたが、2016年第4四半期は前年同四半期から551万台増(7.7%増)の7,704万台。シェアも0.2ポイント増の17.9%となり、2年ぶりにSamsungを上回って1位となった。2位のSamsungは前年同四半期から666万台減(8%減)の7,678万台で、シェアも2.9ポイント減の17.8%となっている。ただし、AppleとSamsungの差は26万台程度であり、Appleは第4四半期に販売台数が大きく増加する傾向がある。そのため、2017年第1四半期には再び順位が入れ替わる可能性もある。
3位〜5位は中国メーカー3社が占めており、販売台数・シェアともに伸びが大きい。3位のHuaweiは前年同四半期から869万台増(27%増)の4,080万台、シェアも1.5ポイント増の9.5%となっている。4位のOppoと5位のBBK Communication Equipmentは販売台数・シェアともに倍増し、Oppoは1,374万台増(106%増)の2,670万台でシェアが3ポイント増の6.2%、BBKは1,293万台増(113.8%増)の2,429万台でシェアが2.8ポイント増の5.6%となっている。3社の販売台数を合計すると9,180万台となり、21.3%を占める。
OS別にみると、Androidが2,728万台増(8.4%増)の3億5,267万台でシェアは1ポイント増の81.7%。iOSはベンダー別のAppleの数字と同じであり、AndroidとiOSの合計で99.6%を占める。Windowsは330万台減(75.2%減)の109万台となり、シェアは0.8ポイント減の0.3%。BlackBerryは70万台減(77%減)の21万台。シェアは0.1%を割り(0.048%)、表の上では0%という扱いになっている。その他のOSも36万台減(40.2%減)の53万台となり、シェアは0.1%となっている。
2016年全体のスマートフォン販売台数は7,146万台増(5%増)の14億9,536万台。3位〜5位の中国メーカー3社が増加する一方、1位のSamsungと2位のAppleは減少している。Samsungは1,377万台減(4.3%減)の3億645万台でシェアは2ポイント減の20.5%、Appleは979万台減(4.3%減)の2億1,606万台でシェアは1.5ポイント減の14.4%となった。3位のHuaweiは2,873万台増(27.6%増)の1億3,282万台で、シェアは1.6ポイント増の8.9%。4位のOppoは4,581万台増(116%増)の8,540万台、5位のBBKは3,712万台増(105.2%増)の7,241万台で、販売台数・シェアともに倍増している。
2016年にAndroidのシェアは前年比3.2ポイント増の84.8%となり、前年比で増加した唯一のスマートフォンOSとなっている。2016年はGoogle Pixelの発売により、プレミアム価格帯のAndroidスマートフォンの競争が激化した。2017年はNokiaブランドのスマートフォンが市場に再参入したことで、新興国市場でのさらなる競争激化が見込まれるとのことだ。
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