米Intelは8月8日(現地時間)、イスラエルの自動運転技術企業Mobileyeの買収を完了したと発表した。翌9日、Mobileyeと協力し、レベル4(完全自動走行)のテスト用自動運転車100台以上を製造すると発表した。
IntelとMobileyeが開発する自動運転システムは、カメラ、センサー、画像解析機能、マッピング技術、5G通信技術などを搭載する「car-to-cloud」システムになるという。
Intelは3月、約150億ドル(約1兆7600億円)でMobileyeを買収すると発表した。Intelにとっては2015年6月の167億ドルでの米Altera買収に次ぐ大規模買収だ。同社は自動運転市場は2030年までに最大700億ドル規模に成長すると予想しており、「両社の組み合わせは自動運転業界のイノベーションを加速し、Intelを急成長中の完全自動運転車市場でのトップ技術提供者に位置付ける」としている。
Mobileyeは独立子会社としてイスラエルにとどまり、Intelの自動車事業部(ADG)がMobileyeに統合される。Mobileyeの共同創業者、ジヴ・アヴィラムCEOは退社し、同社のアムノン・シャシュアCTOがCEOを引き継ぎ、Intelの上級副社長にもなる。
シャシュア氏は発表文で「われわれの目標は、どんな環境でも走行できる自動運転技術を開発することだ。そのためには多様な地域で車両をテストし、改良する必要がある」と語った。
Intelは100台規模のテスト車両を、米国、イスラエル、欧州でテストする計画。これらの車両には複数のブランド、車両タイプが含まれるとしている。具体的なブランド名は挙げていないが、IntelとMobileyeは1月のCESで、BMWと協力して下半期に約40台の自動運転車を製造すると発表している。
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