AI(人工知能)を用いてゲームの内容をプレイヤーごとに変化させることで、ゲーム開発社や運営者が得る収益の増加を図るという手法が昨今注目されている。モバイル広告関連ビジネスを手がけるTapjoyによると、AIを使ってプレイヤーのプレイ状況を分析して動的に難易度を調整したり、有料アイテムをレコメンドするといったことはすでに行われている、もしくは近い将来に導入されるという。
一方でこういった技術はプレイヤーに対し不公平な形で使われる可能性もある。先月には、プレイヤーに対しストレスを与えるとともに、それを解決するための有料アイテムを提示する、といった手法などを説明する資料がネットにリークされ、批判を受けている(TechPowerUp、NeoGAF、GIGAZINE)。
プレイヤーのゲームプレイ傾向を分析し、それに応じて難易度を変えるといった手法は昔からあり、また昨今ではゲーム内で有料アイテムの購入を促すような表示が行われることも珍しくないが、この資料ではプレイヤーが追加で支払いを行いたくなるように不公平に難易度を調整するという点や、プレイヤーの社会経済的状況をプロファイリングし、それに応じて収益を最大化させるようにする、といったものが検討されている。さらに、PCやモバイル端末の放射する電磁波からプレイヤーの部屋を推測してそのデータを収益増加のために活用するといったものまで考えられているようだ。
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