空間内で周期的に発火する嗅内皮質ニューロン(「グリッド細胞」と呼ばれる)は、脳に位置決定システムを提供すると考えられているが、哺乳類の空間ナビゲーションの際にこれらの細胞がどのような特異的演算が行っているかは、仮説の段階にとどまっている。
今回、D Kumaranたちは深層強化学習を利用して、人工エージェントに経路積分を行わせる訓練をすると、あらかじめ「グリッド細胞」様性質を人為的に組み込まなくても、そうした性質が現れ得ることを示した。
彼らは次に、その人工ネットワークに手を加えることにより、(ベクトルベースの)目的地指向ナビゲーションにおいて人間以上のレベルでその次の行動をとるにはグリッド細胞の存在が必要であることを示した。
Nature557, 7705
原著論文:
Vector-based navigation using grid-like representations in artificial agents
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