W3C はブラウザベースの「WebRTC」と呼ばれるリアルタイムオーディオおよびビデオ通信仕様の策定に取り組んでいる。この規格は Chrome や Firefox、Opera などでサポートされる予定だ。一方、Microsoft は独自規格「CU-RTC-Web (Customizable, Ubiquitous Real-Time Communication)」技術を発表、IE10 と Chrome 間で実際に動く製品デモも公開している。
W3C のワーキンググルーブは 2012 年 9 月に行われた投票では、WebRTC が 22 票、CU-RTC-Web が 4 票という結果になり、WebRTC を普及させる方向に決まった。こうした W3C 上での決定にもかかわらず、Microsoft 側は CU-RTC-Web を推進を粘り強く続けている。理由については、同社のをブログ上で公開しているが、それによれば、WebRTC で使用されている通信プロトコル「SDP」は複雑な仕様であり、開発効率に問題があること、また通信互換性を確保する部分で不足している箇所が多い点などがあるという。
また Microsoft が SDP を使用していない Skype を有していることも背景にはあるようだ。しかし、開発者の間では SDP に問題が多いことを認める意見も多く、Microsoft の提案を再検討することを求める意見もあるようだ。
0 件のコメント:
コメントを投稿