富士通は12日、人工知能(AI)を使った自然対話機能などを持つクラウド(サービス基盤)と組み合わせ、人との意思疎通が可能なコミュニケーションロボットの販売を始めた。
このサービス基盤は「ロボットAIプラットフォーム」で、AIを駆使して対話などの言語処理に加え、人の感情や顔の認識などの機能を搭載。ロボット「unibo(ユニボ)」(高さ32センチ、重量2.5キロ)がインターネット経由で接続し、さまざまなサービスを提供する。
例えば病院の個室に置かれたユニボは顔認識機能により患者の顔を見分けて簡単な対話をしながら、電子カルテのデータを基にその人の検査スケジュールや服薬の時間を知らせたりする。また、患者の表情を読み取り患者の体調把握に務める。
ユニボはベンチャー「ユニロボット」(東京)が開発した。これまでの実証実験では、金融機関の店舗窓口で金融商品の紹介など接客サービスにも取り組んできたという。ロボット以外にスマホなどの機器もサービス基盤への接続が可能で、今後サービスの拡充が見込まれる。富士通グローバルビジネス戦略本部の谷村勝博本部長は「今後サービスロボットの市場拡大が予想される」と述べた。
クラウドとロボットを1年間利用できる実証パックの税別価格は64万8000円。利用期間終了後もロボットは手元に残る。
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