SAS Institute
「SAS Data Management」は、複数のプラットフォームにわたってデータの統合、クリーニング、統合、改善を行い、一貫した正確な情報を生成する。包括的な自然言語処理システムや、不正確な推論に対処するためのファジー論理アプローチ、データパターンを理解するためのニューラルネットワークといった固有のAI機能も備えている。
さらに、SAS Data Managementのメタデータ管理やリネージ機能は、組織全体にわたってデータ要素の進化をインテリジェントに追跡する。このプロセスによって信頼性が確保されたデータが、自動化され、再利用と共有が可能な環境でAI機能に適用される。
SASのもう一つの製品である「SAS Event Stream Processing」は、ユーザーが瞬時に行動を起こせるように、連続して高速に生成されるビッグデータをリアルタイムに、かつ継続的に分析する。データの正規化、パターンの特定、異常のチェック、予測モデルの活用、機械学習の適用を高速に行い、行動を喚起したり、別のビジネスプロセスを開始させたりできる。
SAS Event Stream Processingは、複数のAIデータソースから任意の速度で取り込まれる任意の量のデータを、全て1つのインタフェースで管理できる。こうした機能により、例えば、メーカーやスーパーマーケットが、製造装置や冷凍装置の故障を未然に察知するといったことが可能になる。
SASの両製品の価格は、キャパシティーに基づいて設定されている。
NVIDIA
「NVIDIA DGX Systems」は、同社の「Volta GPU」プラットフォームを基盤としており、「NVIDIA DGX-1」「NVIDIA DGX-2」「NVIDIA DGX Station」がラインアップされている。「NVIDIA GPU Cloud」もNVIDIA DGX Systemsに含まれている。NVIDIA GPU Cloudでは、NVIDIAが最適化したディープラーニングソフトウェア、サードパーティーが管理するハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)アプリケーション、NVIDIAのHPCビジュアライゼーションツール、パートナーのアプリケーションなど、さまざまなGPU対応コンテナが利用できる。NVIDIAは、DGX Systemsについて「データサイエンティストに最も強力なAI探索ツールを提供するように設計されている」と述べている。
DGX-1とDGX-2は、AIと機械学習向けに構築されたスーパーコンピュータだ。DGX-2の方が強力であり、NVIDIAによると、DGX-1の10倍のパフォーマンスを提供するという。重さは350ポンド(約159キロ)、価格は39万9000ドルで、2つのボードに合計16基の「NVIDIA Tesla GPU」、合計512GBのHBM2(第2世代高帯域幅メモリ)を搭載する。
他のスペックは、1.5TBの標準RAM、2基の「Intel Xeon Platinum プロセッサー」、30TBのNVMe SSD内蔵ストレージなど。ネットワーキングに関しては、DGX-2は合計12のスイッチチップ「NVSwitch」を搭載し、1秒当たり2.4TBのバイセクションバンド幅とデュアル10/25GbEをサポートする。
より小型のDGX-1はラックサーバに似た形状で、重さは134ポンド(約61キロ)。価格は14万9000ドルで、8基の「NVIDIA Tesla V100 GPU」、256GBのGPUメモリ、512GBの標準RAM、2基の「Intel Xeonプロセッサー E5-2698 v4」(20コア)、4基の1.92TB SSDを搭載する。
DGX Stationは、DGX-1やDGX-2のデスクトップ版であり、NVIDIAは「最先端AI開発用の唯一の個人向けスーパーコンピュータ」と銘打っている。4基のTesla V100 GPU、64GBのHBM2を搭載し、重さは88ポンド(約40キロ)。価格は4万9900ドルとなっている。
0 件のコメント:
コメントを投稿