JavaFXとJava MEの融合でデスクトップアプリケーションもモバイルアプリケーションも同じAPIで開発できるようになるのは開発者にとってうれしいニュースです。しかし現在Webアプリケーションの基盤技術として最もホットなのは「HTML5」ではないでしょうか。
HTML5は、FlashやSilverlightなどの特定のベンダ固有の技術に頼らずWebブラウザ上で動くアプリケーションにリッチなUIを実装できるのが魅力的です。ただし、アプリケーションロジックはJavaScriptで実装することになり、大規模なアプリケーション開発やエンタープライズアプリケーションとの連携という面では必ずしも優れているとはいえません。
そこでオラクルは、「Project Avatar」と呼ばれるHTML5とJavaのハイブリッドアプリケーション技術が研究中であることに触れました。技術の詳細は明らかにされませんでしたが、アプリケーションのUIにHTML5を、アプリケーションのロジック部分にJavaを使うマルチプラットフォーム対応の環境のようです。
UIのリッチなアプリケーションをマルチプラットフォーム対応で実績のあるJavaで実現するという点で目標はJavaFXと似ていますが、HTML5を重心に置くことでRIAプラットフォームやHTML5に慣れたデザイナや非Java開発者に対してもフレンドリーな環境を用意するという戦略のようです。
デモでは、JavaFXと同じくiPadやAndroidタブレットで同じアプリケーションが動作する様子をアピールしていました。
0 件のコメント:
コメントを投稿