「ピースサインがあなたの生活を脅かすかも知れないという、ちょっと怖い話です」と司会の小倉智昭が紹介したのは、写真で誰もがやるポーズから指紋が盗まれる可能性だ。Vサインや指立て、さらにハローと手や指の内側をカメラに見せてするポーズが危ないそうだ。
成人式の記念撮影でも定番のポーズで、聞くと45人中25人がやっていた。その写真をネットにのせただけで、実は悪用の恐れが指摘されている。国立情報研究所の越前功教授によると、パソコンに取り込んだ写真から指紋を復元できる技術が開発されており、カメラと指との距離が1.5メートルなら100%、3メートルでも50%が認証できる。米粒ほどでもピントがあっていれば可能だという。ただし、テレビ画面からは今のところはできない。
遠藤教授は「知らないうちに他人に撮影された写真をネット投稿されて、指紋を盗まれる可能性もある」と警鐘を鳴らす。3年前にドイツの国防大臣の記者会見写真から指紋がハッカー集団に盗まれた。悪用はされなかったが、ハッカーたちに「政治家は公の場では手袋を知るほうがいい」と自慢げに警告された。
ニュースデスクの笠井信輔「ピースサインは本能的なもので、私も成人式の司会でついしてしまいました。顔認証もコピーできる技術があるそうです」
盗用を防ぐドット模様のフィルムも開発されたが、まだ実用化されていない。顔のコピーを防ぐプライバシーバイザーなる製品はすでにある。
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