2018年4月25日水曜日

信頼できるAIを構築するための6つの基準

 Microsoftでは、AIがその可能性をフルに発揮し、人間がAIの恩恵を最大限に享受するには、「信頼」という堅固な基盤が必要であると考え、信頼できるシステムを構築しなければならないとしている。

 そこで、最終的にAIが信頼できる存在であるために、AIソリューションの開発と展開の中核にあるべき基準として、「プライバシーとセキュリティ」「透明性」「公平性」「信頼性」「多様性」「説明責任」の6つを設定したという。

  • プライバシーとセキュリティ:AIは、他のクラウドテクノロジーと同様に、データの収集、使用、保存を規制するプライバシー法に準拠し、個人情報がプライバシーの基準に合致して使用され、悪用や盗難から保護されるよう保証しなければならない。
  • 透明性:人間の生活へのAIの影響が増すにつれ、AIがどのように判断したかを人間が理解できるように、AIの機能に関する情報を提供し、潜在的な偏見、エラー、予期せぬ結果を容易に特定できるようにしなければならない。
  • 公平性:AIが、例えば病気の治療や雇用に関する判断を行う場合は、同様の症状や技能の者であれば誰に対してでも同じ判断を行うようにするべきである。公平性を保証するため、バイアスがAIにもたらす影響についても理解する必要がある。
  • 信頼性:AIは、明確な条件の下で動作し、予期せぬ状況においても安全に応答し、想定と異なる形で進化しないように設計されなければならない。AIをいつ、どのように展開するかについての意思決定においては、人間が重要な役割を果たさなければならない。
  • 多様性:AIソリューションは、意図せず人間を排除する可能性のある製品や環境の潜在的障壁を予測する、多様性のある設計規範によって、人間の幅広いニーズと体験に対応しなければならない。
  • 説明責任:AIを設計、展開する人間は、システムの動作について説明責任を負う。その責任の基準は、ヘルスケアにおけるプライバシーなど、他の分野での体験と実務に基づくべきで、システム設計段階だけでなく、運営においても継続的に順守されなければならない。

 Microsoftでは、以上の6つの基準をAI製品とサービス設計の規範とし、同社製品がこれらの基準に準拠するかどうかを制度的に確認するための社内委員会も設置する。同社は、AIの将来とAIが作り出す未来について楽観的だが、その未来を実現するには、政府、企業、学術界、市民団体が協力して、信頼できるAIシステムを構築していくことが不可欠だとしている。

 

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