2018年6月5日火曜日

人工知能

 人工知能(AI)は、業務の効率を改善し、既存のデータから新しい知見を得てそれを提供することを重視した、幅広いテクノロジーを網羅している。AIツールは、推論、知識、計画、学習、自然言語処理など多岐にわたるプロセスを自動化する。
 AIツールを既存のデータソースと統合するためにAIを導入する例は非常に多い。Accentureなどの大手インテグレーターから英国のGreymathsやドイツのColenetなど特定分野のスペシャリストに至るまで、主にシステムインテグレーションの専門企業がこうしたツールを構築している。 「H2O.ai」のようなツールを使用すると、高速でスケーラビリティ(拡張性)を備えた、スマートな機械学習/AIアプリケーションを構築できる。別のAIツールである「SigOpt」は開発者向けで、実験を実行し、製品を改善するための試行錯誤を減らすことができる。マーケティングの分野であれば、「Conversica」の導入を検討している企業もあるだろう。自動化した電子メールに対する応答から見込み客を評価し、優先順位をつけるAIツールだ。
 ほとんどの場合、AIプロセスではシステムのトレーニングや微調整に膨大な量のデータが必要であり、今なお開発段階にとどまっている。この開発を進めているのは、主に特定の業界だ。例えば莫大(ばくだい)な量のデータを扱い、大きな値を含む莫大な数のトランザクションの処理にミリ秒単位の応答を要求される金融業界や、医薬品開発に膨大な量のデータのモデリングと試行を要する製薬業界などが挙げられる。

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