2018年10月17日水曜日

近未来コンビニ、支払いはゲートくぐるだけ

 家電見本市「CEATEC(シーテック)ジャパン2018」が千葉市の幕張メッセで16日に開幕するのを前に、ローソンは15日、コンビニエンスストアの将来像を示す展示を報道陣に公開した。人口減に伴う人手不足を背景に、革新的なITを活用して店舗運営の効率化と省人化の実現を目指す内容だ。

 ローソンはシーテックに小売業として初出展した。「平成37年のコンビニ」をテーマに、あらゆるモノがネットにつながる「IoT」などさまざまな技術を盛り込んだ"ハイテク"コンビニの姿を示した。

 目玉展示の「ウォークスルー決済」は、利用客が商品を手にしたままゲートをくぐるだけで支払いが済むシステム。商品一つ一つに取り付けた「RFID」と呼ぶ電子タグの情報をゲート側のセンサーで読み取り、どの商品がどれだけ売れたかを把握する。現金の受け渡しが不要で、レジの無人化が可能となる。

 RFIDの活用でリアルタイムで在庫管理や消費期限の把握もできる利点があり、ローソンはコストもにらみながら37年までに導入を急ぐ考えだ。

 このほか、店員の代わりとして、映像の店員「バーチャルクルー」も公開。人工知能(AI)を搭載した仮想の店員が、利用客の購入履歴を基にその人に合わせたおすすめ商品を紹介などする。成長著しいアマゾンなどネット通販勢の販売手法をコンビニも採り入れる狙いだ。

 

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