GitHubは2018年10月16日(米国時間)、米サンフランシスコで開催中のGitHub Universeで、ソフトウェア開発者のワークフローを自動化する機能「GitHub Actions」を発表した。
開発者のためのワークフロー自動化については、CI/CD(Continuous Integration/Continuous Delivery)関連を含め、さまざまなツールやサービスが存在する。だが、こうしたツールやサービスを使ったとしても、前工程や後工程で、別のツールを組み合わせて使う面倒が発生することが多い。また、統合的なツールでは、一部の機能が個々の開発者のニーズに合わないケースもある。さらに、自身のためのワークフローを自ら作り上げたいこともある。
これらのニーズに応え、「workflow as code」を実現する機能として、GitHubが1年をかけて開発したのが「GitHub Actions」。発表当日に、限定的なβ提供が始まった。
GitHub Actionsでは、ビジュアルエディターあるいはスクリプトで「アクション」をつなげ、フローを構築する。数百ステップに及ぶフローを構築することも可能という。アクションの実体はDockerコンテナ。発表時点でGitHubは450のアクション提供している。他の開発者によるアクションを使うこともできるし、自身で開発してもよい。
GitHub Universeの基調講演では、Dockerイメージのビルド、テストを経て、Heroku、Google Cloud Platform、Microsoft Azure、Amazon Web Servicesなどのコンテナサービスに対し、同時にコードをデプロイするまでの一連の流れを自動化するデモを見せた。
つまり、例えばCI/CDに関して、GitHubは自前のツールを押し付けることはしないのだという。個々のソフトウェア開発者あるいは組織が、自らに適したツール/機能を組み合わせて使う自由とコントロールを与えるのが、GitHub Actionsの目的だとしている。
他の用途としては、特定のソフトウェア開発者によるPull Requestを行ったソフトウェア開発者の情報から、この開発者に紐づいたレビューワーを指定して自動的にリマインドを送る、GitHub.com上のコードをフィルターして自動的に取り込むなど、想像力次第で多様なGitHubおよび外部のサービス/機能を結び付けられるという。
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