The Linux Foundation傘下のLF Deep Learning Foundationは2018年11月14日、AIモデル向けのオープンソースソフトウェア(OSS)「Athena」を発表した。同団体が主催するAcumos AIプロジェクトがリリースした初めてのソフトウェアであり、Dockerのコンテナとして作成したAIモデルをワンクリックで展開できるなどの特徴を持つ。
Acumos AIは、AIアプリケーションの構築や共有、展開を容易にする、オープンソースのフレームワーク。特定のモデリング言語やツールキットには依存せず、AI環境を運用するために必要なインフラストラクチャスタックとコンポーネントを標準化することが目的だ。
Acumos AIプロジェクトの目標(出典:Acumos Wiki)
Athenaは、Acumos AIを利用して構築したアプリケーションの展開や共有を容易にする。具体的には以下のような機能を備える。
- DockerやKubernetesを利用して作成したコンテナをワンクリックで展開する
- クラウドやオンプレミスサーバ、仮想マシンなどを問わず、ユーザーが運用しているKubernetes環境内にAIモデルをデプロイする
- 複数のAIモデルやデータ変換ツール、フィルター、出力アダプターを、GUIを使って接続する「デザインスタジオ」
- セキュリティトークンを使って、外部のツールキットからAcumos AIのリポジトリにAIモデルを搭載する
Acumos AIは、2019年中ごろを予定している次のリリースに向けた開発に既に着手しているという。次期リリースでは、AIモデルの柔軟性を高めるデータ抽出パイプラインやモデルトレーニングなどを導入するとしている。
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