2025年8月31日日曜日

VS Codeの「Copilot Agent Mode」の使い方

 GitHub Copilotに「Agentモード」があるのをご存知ですか?

通常のCopilotと違って、AgentモードではAIが自動でコードやターミナル操作を行ってくれるので、「何をどこに書けばいいの?」と迷わずに済むようになります。

この記事では、プログラミング初心者でも迷わず使えるように、Agentモードの使い方や設定方法をやさしく丁寧に解説していきます。


💡 Agentモードとは?

CopilotのAgentモードでは、AIが自律的に行動し、必要なファイルや操作を自動で判断してくれます。

例えば:

  • どのファイルを編集すればいいか

  • ターミナルで何を実行すべきか

  • エラーをどう直せばいいか

などをAIが判断し、複数ステップでタスクを完了してくれます。


✅ Agentモードの始め方

1. Agentモードを起動する

  1. VS Codeを開く

  2. Ctrl + Alt + IChatビューを開く

  3. チャットモードを「Agent」に切り替える

または、最新のVS Code(StableやInsiders)なら、直接Agentモードを開くこともできます。

2. やりたいことを入力して送信

チャット入力欄にやりたいこと(例:Reactで食事管理アプリを作って)と入力し、「Send (unassigned)」をクリックするだけ。

🎯どのファイルを編集すればいいかは自分で指定しなくてもOK!
AIが自動で判断してくれます。


💬 使ってみたいサンプルプロンプト

初心者向けの例をいくつか紹介します:

  • ReactとNode.jsで食事管理アプリを作って

  • SNS共有機能を追加して

  • 認証をOAuthに変更して


🔧 使えるツールを設定する

Agentモードでは、以下のようなツールをAIが使って作業を進めます:

  • コードの修正

  • ターミナルコマンドの実行

  • テストの実行

  • エラーの確認

ツールを有効化・無効化したいときは、Chatビュー右上の「Toolsアイコン(🔧)」をクリックして、使いたいツールを選んでください。

💡 プロンプト内で #tool名 を使えば、特定のツールを直接指定することもできます!


🛑 実行前に確認が必要な操作

ターミナルコマンドや外部ツールの実行は、実際にファイルを変更したり削除したりする可能性があるため、実行前に確認が入ります。

自動承認したい場合(上級者向け)

設定を変更すれば、毎回確認せずに自動でツールやコマンドを実行することもできます。

例:settings.json に以下を追加

{ "chat.tools.autoApprove": true }

⚠️ 自動承認は破壊的な変更が起きる可能性があるため、初心者にはオススメしません。


✏️ 提案されたコードを確認・編集

Agentモードでは、コードの提案が直接エディタに表示されます。

  • 提案された変更は「Keep(キープ)」ボタンで反映

  • 「Undo(アンドゥ)」で元に戻すことも可能

  • 全ての変更を一括で「Accept All」または「Discard All」で操作可能

VS Codeを閉じても、編集内容は保存されるので後から確認できます。


🧪 実験的機能:チャットリクエストの編集

Copilot 1.102以降では、過去のチャットの内容を編集して再実行することもできます。

使い方:

  1. チャットのメッセージにカーソルを合わせる

  2. ✏️アイコンをクリック

  3. プロンプトを修正して再送信


🕰️ チェックポイント機能で元に戻せる!

AIにコードを変更してもらって、思ったようにいかなかったときも大丈夫!

チェックポイント機能を有効にすれば、以前の状態に一発で戻すことができます。

設定で chat.checkpoints.enabled をオンにするだけ!


📋 コーディングスタイルをAIに教える

あなたのコーディングルールをAIに伝えることで、より一貫性のあるコードが生成されます。

例えば以下のようなMarkdownファイルを用意して、プロジェクトに追加できます:

--- applyTo: "**" --- # コーディングルール ## 命名規則 - コンポーネント名は PascalCase - 変数や関数は camelCase - プライベート変数は `_` で始める - 定数は ALL_CAPS ## エラーハンドリング - 非同期処理は try/catch で包む - Reactではエラーバウンダリを使う

⚙️ よく使う設定まとめ

設定名説明初期値
chat.agent.enabledAgentモードの有効化false
chat.agent.maxRequests最大リクエスト数無料: 5、有料: 15
github.copilot.chat.agent.autoFixエラーの自動修正true
chat.tools.autoApproveツール実行を自動承認false
chat.checkpoints.enabledチェックポイント機能false(オフ)

❓ よくある質問(FAQ)

Q. 普通の編集モードとAgentモードの違いは?

比較項目編集モードAgentモード
編集範囲自分で指定AIが自動で選択
タスクの複雑さ単純な編集向き複雑な作業も対応
実行時間短い長くなることもあり
自己修正機能なしあり(失敗時に再実行)

Q. 「128個以上のツールを有効にできません」って出るんだけど?

→ 有効にしているツールが多すぎます。Chatビューのツールピッカーで一部を無効にしましょう。


🔚 まとめ

CopilotのAgentモードは、初心者でも本格的な開発ができる強力な機能です!

  • 難しい設定なしで始められる

  • AIが自動でコードやターミナル操作を実行

  • コーディングスタイルに合わせたカスタマイズも可能

まだ使ったことがない人は、ぜひ一度試してみてくださいね!

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