2011年9月2日金曜日

“Mango”アップデートはいつ?

 日本を除く海外では、Windows Phone 7.5端末の発売はおろか、まだWindows Phone 7.5自体が正式に発表されていません。このことから、IS12Tがさまざまなスケジュールを大幅に前倒しして発売されたことが分かります。

 例えばIS12Tの発売直前には、開発者向けツールWindows Phone SDKのRC版がリリースされましたが、英語版以外では日本語版だけが先行公開されました。日本語を除く多言語対応は9月末のRTM版で予定されていましたが、日本マイクロソフトがIS12Tに間に合うよう、米国本社と交渉した成果とのことです。

 このように、日本国内ではIS12Tを購入するだけですぐに"Mango"を体験できるという、世界でもまれな状況になっています。しかし世界のWindows Phone 7ユーザーが"Mango"へのアップデートを受け取るのはもう少し先になりそうです。

 すでにWindows Phone 7.5のOS自体はRTMに到達しています。しかしデスクトップ版のWindowsと違い、RTMがそのままエンド・ユーザーの端末に配布されるわけではありません。キャリアがRTMをカスタマイズし、NoDoのときと同じ評価期間を経て、公開に至るでしょう。

 "Mango"にアップデートすることで、バージョンは「7.10.7720(ビルド7720)」となります。実はWindows Phone 7.5のOSバージョンは「7.1」なのです。また、開発ツールの名称も「Windows Phone SDK 7.1」となっています。これは「Windows 7」が、実際には「バージョン6.1」であるのと似ています。しかし混乱を防ぐため、特に必要がない限りは「Windows Phone 7.5」という製品名を用いて呼称することを推奨したいと思います。

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