2018年10月10日水曜日

グーグルが新型スマホなど発表、音声AIの浸透狙う

 米アルファベット傘下のグーグルは9日、新型の「ピクセル」スマートフォンやスマートホーム製品、タブレットとラップトップ兼用が可能な「クロームブック」など、一連の新製品を発表した。いずれもユーザーの生活に、音声AI(人工知能)「グーグルアシスタント」を浸透させる狙いがある。

 モバイル向け基本ソフト(OS)「アンドロイド」搭載の新型スマホ「ピクセル3」と「ピクセル3 XL」はデザインを刷新し、高評価を得ているカメラにさらに改良を加えた。価格はピクセル3が799ドル(約9万円)、3 XL が899ドルとなっている。

 またグーグルは、ハイブリッド型「クロームブック」の新型「ピクセル・スレート」を発表した。これはキーボードドックのついた12インチのタブレット端末で、アップルの「iPad Pro(アイパッド・プロ)」やマイクロソフトの「サーフェス・プロ(Surface Pro)」と競合する。ピクセル・スレートの価格は599ドルからだが、キーボードは199ドルで別売りとなっている。

 これに加え、グーグルはスマートディスプレーの「ホーム・ハブ(Home Hub)」(149ドル)もあわせて発表した。これはアマゾン・ドット・コムの「エコー・ショー(Echo Show)」に似ており、スピーカーと大型タッチスクリーンが合体した製品だ。キッチンや寝室での利用を念頭に置く。スマート家電を操作するとともに、スクリーン上で「カレンダー」などグーグルの多くのサービスに加え、料理のレシピや動画の視聴が可能となる。

 エコー・ショーやフェイスブックが発表した「ポータル」とは異なり、ホーム・ハブにはカメラがついていない。グーグルの製品管理バイスプレジデント(ホーム・ネスト担当)、ディヤ・ジョリー氏は「家庭のプライベートな空間でも安心して使ってもらえるよう、当社は意図的にハブにカメラを搭載しなかった」と説明した。

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