米ZDNetによれば、今や「Azure上で動作するインスタンスの半分以上がLinux」であるという。AzureにおけるLinuxのインスタンスシェアは、3年前に「全体の4分の1」、2017年に「40%」と上昇し続けており、Ignite 2018でのスコット・ガスリー氏による発表ではついに「半分をわずかに上回る水準」まで達した。
同氏によれば、Linuxのシェアは毎月上昇しているとのこと。毎月Azureの顧客数が上昇していることを鑑みれば、Linuxの利用を目的にAzureを導入する新規ユーザーが増えていると考えていいだろう。
「AzureといえばWindows」のような先入観があったといえばウソではないが、かつてのAzureはMicrosoftの顧客がクラウドに移行するための「パス(Path)」として機能していた。しかし、今日ではその限りではなく、さまざまなニーズを吸収する形で非Microsoftの顧客も取り込んでいるのだろう。
実際、昨今は米Amazon.comへの対抗が理由で「AWS(Amazon Web Services)」ではなく、あえてMicrosoftと組む顧客もいるわけで、純粋に技術的な理由だけでなく、政治的な理由でAzureが避難地として機能している側面もあるのかもしれない。
昨今のMicrosoftには、Windowsを必要とせず、IoTのセキュリティをハードウェア、OS、サービスの3つで守る仕組み「Azure Sphere」のようなセキュリティソリューションもある。「最終的にMicrosoftのサービスが利用されればいい」というのが基本スタンスのようだ。
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