2018年6月17日日曜日

俺流、基本的な論文の書き方

実験的に検証をするタイプの論文を想定しています。 1 → 2 → 3 と順調にやるというよりは、1,2,3を繰り返して完成度を上げるイメージ。

  1. 構成を決める。基本形は以下。日本語で箇条書きで書く。
    • アブスト(大体最後に書く)
    • イントロ
      • ポンチ絵: この研究を一枚の絵でまとめた物を1ページ目の目立つところに載せる
      • 社会的・学術的背景: どこに問題意識を感じているか
      • research question
        • この論文では何を解き明かすのか・何を解決したいのか
        • 上の問題意識を受けて、より具体的に
      • 提案手法
        • どのように解決するのか
        • なぜそれで問題を解決できるのか
      • 実験
        • 何を解き明かす実験なのか
        • どのような設定で行うのか
        • 結果はどんなものか
        • 結果からの学び
    • 問題設定、基礎知識(教科書を書くわけではないので手短に)
      • 定義
      • 問題設定
    • 手法
      • 手法概要
      • 手法詳説
    • 実験
      • 実験目的(以下はすべて実験目的から必然的に決まることを確認しつつ書く)
      • データセット
      • 評価指標
      • 比較手法
      • 実験プロトコル(実験再現できるくらい書く)
      • モデルのチューニングのあたりを特にしっかり
      • 実験結果 + 考察
    • 関連研究
      • 論文がどの学術コミュニティにどんな貢献をしたかを議論する
      • 単に近い研究の羅列にしない
    • 結論
      • 研究背景
      • なにを明らかにしようとしたか
      • どのように明らかにしようとしたか
      • 結果何がわかったか(=結論)
    • future work
      • やり残したことではなく、夢のあることを書く
      • この研究の先にどんな面白い研究が出てきうるのか
  2. 英語で書く
    • 上の黒ポチ=1段落ぐらいのイメージ
    • 一段落/一セクションは、 「ここで言いたいことを一文 → 詳説 → (言いたいことをもう一度言う ) 」が基本形。よっぽどじゃない限りこれを守る
      • 「言いたいこと」を一文で言えない場合は段落を分ける(一段落 = 一メッセージ)
    • とりあえず文法は気にせず書く/ダサい英語でいいから書く/構成は気をつける
      • ダサい英語 → イケてる英語にするのは英文校正を頼めばOK
      • 構成がダメだったら英文校正でも修正しようがない
      • そもそも論旨がわからない謎の文章渡されても困る…
  3. 見直す
    • 一度書き終わった段階だと完成度10%くらい
    • 一週間くらいひたすら見直し&ブラッシュアップをしたい
https://kanojikajino.github.io/how-to-research/2018/06/14/how-to-write-paper.html

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