2012年2月20日月曜日

WebRTC 1.0のドラフトが公開

   http://www.w3.org/TR/2012/WD-webrtc-20120209/

 WebRTC(Web Real-time Communication)というのは、デバイスのカメラやマイクを利用したメディアデータの取り込みから、ブラウザ間のP2P通信までを包括的に取り扱う仕様です。この一文からも分かる通り、現在のWebアプリに大きく欠けている機能が賄える仕様として、非常に大きな期待が寄せられています(詳しくは、手前みそですが以前ぼくが書いたブログエントリ(最新のWeb RTC仕様について調べてみた)が参考になるかもしれません)。

 公式のドラフトがW3Cテクニカルレポート(URLに「/TR/」と日付が入りました)という扱いになり、仕様の成熟度が一段階アップしました。

 時を同じくして、Google Chromeによる実装も、以前より仕様に忠実になりました(WebRTC changes in Chrome Canary / Dev Channel)。

 ちなみに、WebRTCを用いたメディアデータ取り込みの起点となるnavigator.getUserMedia() APIは、WebRTC本体とは別の仕様書(getusermedia: Getting access to local devices that can generate multimedia streams)に分かれたようです。

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