2012年5月25日金曜日

ngCore on HTML5

 ngCoreを使えば、iOS/Androidの両アプリの同時に開発ができ、高度で多彩な表現を持つゲーム開発が可能になります。そして、そのHTML5版となるngCore on HTML5はネイティブAPIを利用せず、HTML5とJavaScriptだけでブラウザ上で動くゲームの開発ができます。開発中のゲーム『プティの王国』のデモが紹介され、iPhoneのSafari上でスムーズにキャラが歩いていたり、ダブルタップして拡大する様子には「モバイルのブラウザ上でこんなに滑らかに動くの!? HTML5とJavaScriptだけでここまで実現できるなんてすご過ぎる!」という驚きがありました。

 ngCoreは、JavaScriptを使ったゲーム用のフレームワークです。ゲームとソーシャル機能に特化したAPIを用意しています。1つのソースを書くだけで、iOSとAndroidの両方のアプリが開発可能です。統合開発環境として「ngBuilder」を用意しています。ngCoreは個人でも無料で使用可能です。『忍者ロワイヤル』『アクアコレクション』『牧場ホッコリーナ』など多くのアプリ開発実績があります。

 ngCore on HTML5の良い点は開発言語がJavaScriptという点です。JavaScriptの良さはなんといってもブラウザですぐにそのまま実行できるということです。インストールの必要はなく起動できます。また、ゲームの特定シーンをURLで共有できます。例えばシムシティなどのゲームを想像してもらえると分かると思いますが、自分が作った街を友達に見せたい場合、通常のアプリならばスクリーンショットを撮って送って見せるしかありませんでしたが、HTML5で作られたアプリならばURLを送って、生のゲーム状況を友達に見せられます。

 HTML5化のメリットですが、1つ目は、リアルタイムで更新やバグの修正が可能です。審査のせいでバグの修正が大幅に遅れたり、クリスマスイベントをクリスマス後に打ってしまうという致命的なミスはなくなります。

 2つ目は、Windows PhoneやPS Vitaなどの新しいプラットフォームに対応する必要が出てきた場合でも、それがHTML5をサポートしている限り動作します。

 3つ目は、アプリからWeb、あるいはその逆も移行が簡単という点です。アプリで開発していて、もしWebで開発しなければならない状況になったとしても、すぐに対応が可能です。
 私は今後フレームワークを使うとしたらJavaScriptで動くものを使うべきだと思っています。HTML5に対応できるかが重要な点だからです。

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